2014年12月26日金曜日

椎間板ヘルニア手術ガイドライン 〜実習 外固定 基礎〜

 昨日夜9時より、HJS主催で行われた外科セミナーに参加してまいりました。今回のテーマは椎間板ヘルニアです。まずは解剖などの基礎から造影検査、CT、MRIによる診断の利点・欠点などを聴き、治療に入っていきます。手術時の注意点、コツなどを実際の動画を見ながら講義を聴いていると、これまで疑問に思っていたポイントが非常によく理解できます。
 その後は、包帯法について実習を行ったのですが、大学では習わないような非常にポイントを押さえた内容で、和やかな雰囲気の中クリスマスの夜を過ごしました。

2014年12月13日土曜日

メリークリスマス!

 今年も飼主様より、とても素敵なクリスマスリースを頂きました!
 本物の素材を使用されているので、とても清冽な良い香りがいたします。
 本当に有難うございました。
 
 皆様、寒い日が続いておりますが暖房のおりは必ず乾燥にお気をつけください。

2014年11月29日土曜日

VRCグランドカンファレンス 腫瘍学シリーズ

 11月27日 夜9時より、ネオベッツ主催にて行われた腫瘍学セミナー「リンパ腫」に参加してまいりました。今回もネオベッツVRセンター 腫瘍専門医 田戸 雅樹先生が講師で、犬のリンパ腫について最新の知識をお話しいただきました。
 人では悪性リンパ腫についてB細胞リンパ腫で11、T細胞リンパ腫12に分類され細やかな診断、治療が行われているのに対し、獣医医療ではこれといった決まりごとがなく、遅々と少しずつ人の医療に近づいて行っているのが現状です。
 基本的な腫瘍の概念は人でも動物でも変わりはないものです、分子標的薬などの新しい薬の出現により、また一歩安全な治療に進んでいきたいです。

2014年11月26日水曜日

第8回 国際学術プレミアムセミナー 2014

 11月24日 富士フィルムメディカル主催で行われた、国際セミナー「胆泥症 VS 胆嚢粘液嚢腫」に参加してまいりました。講師はRoyal Veterinary College, University of Londonの外科教授 Daniel Brockman先生です。
 イギリスにおいても日本同様、食事のアンバランス、過剰摂取により胆嚢疾患が多いそうで、胆嚢切除を行うことが多いそうです。
 今回は外科医の立場から、肝外胆道手術についてかなり詳細にお話しいただきました。最後には少し変則な症例ですが、異物による胆管開口部閉鎖で起こった胆嚢疾患について述べられ、多くの病態は、稀な疾患が起こすのではなく、一般的によく起こる疾患が少し違う病態を示しているだけの場合が多いといった、非常に教訓的な実例を示していただきました。アメリカ人にはないウィットに富んだ講義を聞き、予定時間を大幅にオーバーして終了しました。

2014年10月30日木曜日

再生医療〜神経再生〜

 昨日夜9時より、大阪府開業獣医師協議会(大阪府獣医師会)主催の第1回講演会「再生医療ー神経再生」に参加してまいりました。講師は愛甲石田動物病院の田村 勝利先生です。現在は、倉敷芸術大学生命科学動物生命化学科教授をされ、週の2日だけ自身の病院で診療されています。それ以前は京都大学再生医科学研究所にて博士研究員として研究されておられました。
 損傷した脊髄をいかに再生させるかをテーマに、骨髄由来単核細胞を使用し椎間板ヘルニアなどが原因で麻痺した症例に、手術と同時にくも膜下腔に直接投与し、神経の機能を回復させる医療を行われています。また慢性期脊髄損傷の症例にはScaffold(足場材)+骨髄由来単核細胞を使用するなどアグレッシブな治療も行われています。
 今回は、大学病院や名だたる病院から回復不可能と言われた症例を、最新の科学的根拠に基づいた再生医療を用い治療を行っている、町の動物病院の先生が講師でした。世の中には根拠のない治療がまかり通っておりますが、医療は科学である事を強く感じさせられてセミナーでした。

2014年10月21日火曜日

実際の症例から考える眼科学〜水晶体疾患PART2〜

 昨日夜9時半より、北摂夜間救急動物病院にて行われた眼科学セミナーに、鶴野先生の御厚意で参加してまいりました。
 今回は、白内障について症例を交えながら2時間、アメリカ獣医専門医としての知識を存分にお話いただきました。日本ではよく使用される白内障点眼薬については、アメリカでは選択されることはなく、まず非ステロイド系点眼薬を使用するそうです。これは白内障になった水晶体から漏れ出てくる物質により、眼球に炎症が起こるのを抑えるためです。
 また新しい論文に、水晶体前方脱臼に手術ではなく、直接角膜の上から押して整復する方法が報告されています。この方法でも約5割の症例で再発なく、視覚を維持できたそうです。辻田先生もこの方法を実地し、よい結果が得られたそうです。ただあくまでも手術の方が優れた治療であり、またこの方法にもちゃんと手順をふんで行わなければ成功しません。
 今回も非常に興味深い講義でした。

2014年10月18日土曜日

フウセントウワタ

 昨日、フウセントウワタを齧ったと、猫ちゃんを急いで連れて来られた方がいらっしゃいました。その猫ちゃんはフウセントウワタを齧ったとたん、よだれが止まらなくなり、その後、後ろ足をピンピン弾くように痙攣させたそうです。
 フウセントウワタはガガイモ科の植物ですが、キョウチクトウ科の1種でもあります。この樹液にはアスクレピアジンという成分が入っているらしく、これは強心配糖体と呼ばれる心臓に作用する物質です。
 この猫ちゃんは幸い軽症でしたので、すぐに輸液療法を行い様子を見て頂きました。
 この強心配糖体を持つ植物はキョウチクトウ科以外にも、ユリ科、ゴマノハグサ科(キンギョソウ)、キンポウゲ科(トリカブト、ニリンソウ)に多く含まれます。
 猫ちゃんは、何にでも興味津々ですので、気をつけてあげてください。

心臓病学セミナー

 昨日夜9時半より、モノリス主催で行われた北里大学 獣医循環器学会認定医 堀 泰智先生による「心臓バイオマーカーを利用した心疾患の評価」に参加してまいりました。
 心房性ナトリウム利尿ペプチド(ANP)は心筋細胞内で恒常的に産生され、心筋の伸展刺激により即時的に血中に放出されます。これを利用し、心臓に潜在する負荷の状態を把握することができます。
 この検査の信頼性は高く、エコー検査よりも簡便に、しかも正しく心臓の評価ができることが素晴らしい点です。
 例えば、咳が酷いワンちゃんがいて、心臓の問題で咳をしているのか、気管虚脱で咳をしているのかを、数字で評価することができるようになります。
 今後も、有用な検査を使い正確な診断に心がけたいと思います。
 

2014年10月10日金曜日

ベーシック皮膚科学 犬の脱毛症

 昨日夜9時より、日本獣医学臨床フォーラム主催で行われた、村山 信雄先生による皮膚科学セミナーに参加してまいりました。
 今回は、毛周期の異常から引き起こされる脱毛症についてお話頂きました。前半は先天性脱毛症(カラーダイリューション脱毛症、黒色毛包発育異常、パターン脱毛症)、側腹部脱毛症、成長期脱毛、休止期脱毛について講義されました。後半は内分泌疾患からくる脱毛症(クッシング症候群、甲状腺機能低下症、性ホルモン失調)について話されました。特に甲状腺疾患についての考え方は、皮膚科専門医の視点から語られ、非常に興味深いものでした。

2014年10月3日金曜日

泌尿器の手術ガイドライン 上部尿路の手術

 昨日夜9時より、HJS主催で行われたSTART LINEセミナー2ndシーズン「泌尿器の手術のガイドライン 上部尿路の手術〜実習 容量の大きなものへの機械結紮〜」に参加してまいりました。
 今回のセミナーでは腎臓から尿管、膀胱にかけての外科的手技について、いつもと同様、手術の動画を見ながら講義が進みました。カテルブラーシュ操作変法を活用することにより結腸〜十二指腸間膜の中にすべての腸管を包み、腎臓へのアプローチをあれほど鮮やかに行える事に驚きました。この手技をマスターできれば、左右腎臓への外科がストレスなく行えます。また腎瘻や尿管−膀胱吻合など救命するには必要不可欠な手技も分かりやすく教えていただきました。

2014年9月30日火曜日

臨時休診のお知らせ




誠に勝手ながら、
10月3日(金)午後~5日(日)までは
休診とさせていただきます。

10月3日(金)の午前中は、平常通り診察致します。
また、だんじり祭の関係で当院周辺の道路にて
交通規制がかかる可能性がございます。
ご来院・ご帰宅の際には十分ご注意ください。

お薬・フード・サプリメント等のご注文は、予め余裕を持って
ご連絡くださいますようお願いいたします。

2014年9月26日金曜日

VRCグランドカンファレンス 麻酔学シリーズ

 昨日夜9時より、ネオベッツ主催で行われた新シリーズ、麻酔学 “明日に活かす実践麻酔学”〜麻酔(生体)管理のコツ〜 に参加してまいりました。
 このシリーズの講師は大学で麻酔学の博士号を取られ、ネオベッツVRセンターで勤務医として麻酔管理を行われている 石塚 友人先生です。
 今回は麻酔の基本である酸素化、肺胞での換気量について、また心臓は拍出機能について非常に学術的に、生理学から講義いただきました。手術中に遭遇するSPO2の低下を、実に理論的にフローチャートで鑑別していく所などは、とても勉強になりました。まるで学生時代に戻ったかのような錯覚を覚えました。

2014年9月19日金曜日

360°全周歯ブラシ

 皆様、わんちゃんねこちゃんの歯磨きに苦労されていませんか?
 なかなかちゃんと、お口を開いて磨かせてくれないですよね。
 そんなことから歯磨きを諦めてしまい、ふと気がつくと、お口から嫌な臭いが…歯石?!
 そうなる前に、気軽に、わんちゃんねこちゃんも喜んで、歯磨きができればいいですよね!
 当院では現在、噛むだけで歯磨きのできる歯ブラシを置いております。もちろん歯ブラシだけでは噛んでくれませんので、美味しい舐めるだけで酵素パワーにより歯垢を分解してくれる、歯磨きペーストを付けてあげるのがミソです。
これがその噛むだけの360°全周歯ブラシ、
もちろんちゃんと磨いてあげるのもgoodです。

ではここで当院のアイドル、魅惑のシニア犬、御年13歳になりましたポッポちゃん登場です。
まずは味見、味見!

う〜ん、たまらん、もっとちょーだい!

もう座ってなんかいられません。

どうでしょうか?このようにみんなが楽しく、歯磨きがご褒美となった瞬間です!
これなら毎日続けるのも、嬉しくなりますよね。

2014年9月18日木曜日

犬の子宮水腫

 昨日手術を行った症例は、犬では比較的稀な「子宮水腫」という病気でした。一般的によく遭遇する子宮蓄膿症は、子宮の中に大腸菌などを感染源とした膿が溜まることにより、発病します。しかしこの子宮水腫は膿ではなく、ほぼ透明な漿液が溜まっているだけで、お腹が大きく腫れてくるまで特に症状を出しません。この症例も術前検査で白血球やBUN、Creなど子宮蓄膿症では上昇する値はすべて正常でした、しかし陰部の腫大や、発情行動と思われる動きをしていたことから、性ホルモンの影響を受けていたと思われます。現時点で症状はなくても、正常な子宮ではないので、外科的に摘出する事が勧められます。
開腹時の子宮
摘出した卵巣と子宮

2014年9月12日金曜日

口腔鼻腔瘻

 先日、当院にて口腔鼻腔瘻の処置を行いました。この症例は、長年くしゃみとそれに伴う膿性鼻汁にオーナー様も悩まれていました。当院にて何度かスケーリングなどを行いましたが改善が見られなかったので、今回しっかりと精査し、レントゲン所見から犬歯の歯槽骨の融解像が確認できたため犬歯の抜歯を行いました。
車内に飛んだ膿性鼻汁

 麻酔下で精査すると、右側犬歯の内側に瘻管が確認できました。抜歯は歯肉を切開し、歯根部を露出させ、歯根や腐肉をきれいに取り除き、最後は空いてしまった大きな空洞を切開した歯肉でフラップし縫合して終了です。
抜歯したところです
縫合しています

 抜歯後は、しばらく柔らかいフードを食べていただき、1週間後再診いたしました。
きれいに治癒しています
 処置後は経過もよく、くしゃみはまだ出ますが、以前のような膿性鼻汁は出なくなったそうです。かわいいお顔が、さらにかわいく、ニッコリ笑ってくれています。




2014年9月11日木曜日

ジャクソンリース麻酔回路

 当院では、数年ほど前から吸入麻酔時、7〜8kgを境に、原則それ以上の個体には従来の半閉鎖式回路を、それより小さい個体ではジャクソンリース麻酔回路を使用しております。人では15kg以下の小児の麻酔によく使用されている方法です。この麻酔回路の利点は、回路が単純なため非常にレスポンスがよく、小さな個体の麻酔深度を安定させるのに向いています。欠点としては呼気を再循環させないため麻酔の消費量が多くなります。
 しかしこの麻酔回路を使用することによってコストはかかりますが、今まで苦労していた超小型の個体の麻酔コントロールが安定してできるようになった思います。このような麻酔コントロールは、獣医麻酔専門医のお話を聞くまで知識としてはあっても、実行できませんでしたが、経験に基づいた知識の重要性を今更ながら学んだと感じました。

2014年9月2日火曜日

実際の症例から考える眼科学〜水晶体疾患PART1〜

 昨日夜9時半より、北摂夜間救急動物病院にて行われた眼科セミナーに、ツルノ獣医科病院 鶴野佳洋先生の御厚意で参加してまいりました。
 今回からは水晶体疾患の話となります。核硬化症と白内障の違い、白内障の分類などを学び、実際の症例を診断から治療に至るまでじっくり、専門医ならではの観点からお話し頂きました。
 米国眼科専門医の資格を持つ日本人獣医師2人の一人でもある辻田先生ですが、今年10月にはどうぶつ眼科クリニックをこの北摂夜間救急動物病院の一角に開業されます。今後が期待できます。

2014年8月29日金曜日

JAHAミニセミナー「救急医療ガイドラインについて学ぶ」〜整形外科シリーズ 骨折治療の手術設計と手術に必要な基本手技

 昨日夜8時よりネオベッツ主催で行われた、JAHA協賛ミニセミナー 最新救急医療レクチャーと戸次先生による整形外科セミナーに参加してまいりました。
 救急医療セミナーは酪農学園大の佐野 忠士先生によるライブ動画セミナーで、動物のCPA(心肺停止)に対するCPCR(救命救急処置)について1時間お話いただきました。近年、人の医療でも言われているように、胸部を強く押す事による弊害よりも、しっかりと心臓マッサージを行えた方が結果的には良い、またしっかりと押すぶんだけ、しっかりと解除もすることが重要です。評価はABC、治療はCABという概念も納得です。
 整形外科セミナーは、骨折の評価から、その部位を絶対的固定にするのか、相対的固定にするのか判断し、それらを単独で場合によっては時間差で組み合わせて治療していきます。
 トータル3時間の長時間セミナーでしたが、時間を感じさせない内容の講義でした。

2014年8月22日金曜日

食道と胃の外科疾患 HJSセミナー

 昨日夜9時より、HJS主催で行われた外科学セミナーに参加してまいりました。今回のテーマは、食道から胃の幽門までの疾患に対する外科的アプローチです。
 食道は血管の乏しい器官で癒合不全になりやすく、縫合には注意が必要です。胸部食道の外科では、肋間を開創することによる問題がありますが、右大動脈弓遺残など外科でしか解決できなく、また早期に行わなければならない場合には、必要なテクニックとなります。胃は消化管外科の中で最もよく行われるものですが、それでもY-U前進幽門形成術、有茎胃弁、内反性惻々幽門形成術、Billroth Ⅰ、Ⅱ、胃・空腸吻合術など胃から腸管への通過障害を改善するテクニックはなかなか知らなければ難しいものです。

2014年8月16日土曜日

ベーシック皮膚科学 犬の感染症 part1

 8月14日、夜9時半より行われた皮膚科学セミナーに参加してまいりました。今回は犬と猫の皮膚科にて皮膚専門で診療されている村山 信雄先生が講師です。
 犬における皮膚感染症の代表として、膿皮症、ニキビダニ、マラセチア皮膚炎、皮膚糸状菌症があります。これらについて診断から治療にいたるまで2時間たっぷりとお話いただきました。ベーシックではありますが、皮膚科専門医だけに、一般に臨床医が見落としがちな盲点をじっくりと解説していただけました。しかし特にこの大阪のようなジメジメした夏は、犬の皮膚にとって大敵である事だけは確かですね。

2014年8月13日水曜日

2014年 夏期休暇のお知らせ





誠に勝手ながら、
2014年8月13日(水)午後~8月15日(金)までは
休診とさせていただきます。 

8月16日(土)から通常通り午前・午後共に診療いたします。

また、業者の夏期休暇の関係により、フードなどのご注文品の準備に時間がかかる場合がございます。 

ご注文の予定がございましたら、
8月12日(月)午前中までに連絡いただきますようお願い致します。


2014年8月8日金曜日

猫の行動、正しく問診できていますか?

 なかで動物病院看護師です。
8月3日(日)、株式会社ビルバックジャパンの主催による「2014 ビルバック猫行動学セミナー」に参加してまいりました。
 動物行動学領域において多岐にわたりご活躍されている獣医動物行動研究会副会長 南 佳子先生によるご講演は、獣医師を対象としたものではありましたが、興味深い内容で看護師の立場からも参考になる内容でした。

 特に獣医動物行動研究会統一質問用紙を用いてのオーナー様への問診についての講義は思い起こすことも多く、興味深く拝聴いたしました。

 当院でも甲状腺機能亢進症の患者様が数頭いらっしゃいますが、振り返ってみても、オーナー様からの有効な情報がポイントであったと確信いたします。
 あらためて、問診の重要性を実感すると共に、オーナー様の話しやすい状況を作り出し、どのように問診を進めていくのか等、現在のあり方を改善していかなければならないと感じました。

2014年8月6日水曜日

抜歯〜根尖周囲膿瘍

 一昨日、根尖周囲膿瘍により、皮膚が破れてしまったわんちゃんの治療のため、抜歯を行いました。
このように大きく傷口が開いてしまっています。
 問題の歯を見てみると、歯石が付いております、が、それほどでもありませんね。

 歯石を取り除き、よく観察すると歯の表面が薄く剥離し、歯髄が見えている所があります。
 歯は、ダイヤモンドバーにて二分割し、歯根部を剥離し抜歯します。その後大きな穴が開いてしまいますので吸収糸にて縫合しました。
 皮膚まで貫通していましたが、意外にしっかりした歯根でした。
 このわんちゃんはそれほど高齢でもなく、しかも歯石はあまり付いていませんでした、しかしおそらく何か固いものを齧ったことで歯が欠けてしまい、そこからバイ菌が入り膿んでしまったのでしょう。
 固いものを噛ませて歯磨きの代わりを行うとこのような事が起こりかねません。手間がかかっても歯磨きを行うか、病院で販売しているデンタルグッズをお使いください。



2014年7月22日火曜日

歯みがき始めました!

 とってもお利口なエキゾチックショートヘアーのまるちゃんが、歯みがきを始めました。
 猫ちゃんにとって歯周病は、非常に大きな問題です。ほっておくと歯肉の炎症がひどくなり、痛くて食べる事もできなくなってしまいます。こうならない為に、子猫の時から歯みがきの習慣をつけて、しっかり予防してあげてください。
 でも、歯みがきって言われても、どうやればいいか分からないですよね?そんな疑問にまるちゃんが答えてくれました!
どうぞ院内のポスターで確認してください。

2014年7月8日火曜日

実践獣医眼科セミナー ぶどう膜疾患 part2

 昨日夜9時半より、北摂夜間救急動物病院にて行われた眼科セミナーに、前回同様、鶴野先生とご一緒させていただきました。
 今回も具体的な症例を見ながら、診断から治療までじっくりお話いただきました。
 ウサギのエンセファリトゾーン、犬の黒色腫など専門家ならではの診断、治療法を聞く事ができ非常に勉強になりました。
 今後もシリーズ化され、様々な疾患について講演されるそうなので、とても楽しみです。

2014年6月30日月曜日

減感作療法の仕組みと飼い主への説明方法

 昨日11時半より行われた「アレルミューンHDM・ネクスガード」発売記念講演に参加してまいりました。
 今回初めて、日本で正式に発売される、アトピー性皮膚炎治療用の減感作療法キットについて、動物アレルギー検査の獣医師 増田健一先生に詳しく説明いただきました。
 アトピー性皮膚炎や食物アレルギーは、若齢から痒がる犬によく見られます。見た目や経過である程度判断はつきますが、しっかりとした治療を行い “治す” ことも視野にいれるとすると、アレルゲンを特定する検査は必須です。
 今回発売される減感作療法キットは、従来の第1世代の副作用の危険があるものから、一気に第4世代にまで飛び越えた革新的なキットだそうです。
 今後、今までしたくてもできなかった新たな治療に踏み出せますね。

2014年6月27日金曜日

VRCグランドカンファレンス 眼科検査

 昨日夜9時より、ネオベッツ主催で行われた眼科学シリーズ「眼科検査〜もう一度初心に戻ろう〜」に参加してまいりました。
 今回は個別の疾患についてではなく、基本的な、しかし一次診療で必ず行う診断方法についてお話いただきました。瞳孔対光反射、シルマー、フルオレッセン、眼圧など一通りの検査は行わせていただいておりますが、すべてにおいて満足できる結果を出せているとは思いません。
 今後もさらに、診断方法や治療法がアップデートされていくでしょうが、基本を忘れずにやっていきたいと思います。

2014年6月24日火曜日

ウサギの脛骨斜骨折

 昨日、ウサギを飼われている方から、足を骨折しているようだとの電話がありました。残念ながら、今の病院に移転してからウサギの整形はしておりません。現在では、エキゾチック動物を専門で診られる先生がおられるので、そちらにお願いしております。しかし移転前の病院時代は、ウサギ、フェレット、ハムスターの手術を行っておりました。
写真は16年ほど前、代診を終え帰ってきた早々の頃の写真です。脛骨を斜骨折しており、部分的に粉砕骨折が見られた症例です。髄内ピンに創外固定をかけ治療しました。1ヶ月後には無事に治り、固定していたピンもすべて除去できました。
 ウサギは非常に骨がもろい動物です。場合によっては激しくもがいて自ら足を折ってしまう時もあります。細心の注意が必要ですね。

2014年6月16日月曜日

腹腔内陰睾

 腹腔内陰睾は、潜在睾丸と呼ばれる正常な位置に精巣が下降しない遺伝性異常の1つです。精巣が正常な位置になく、常時体温にさらされる為、正常犬の13.6倍の高い確立で腫瘍化すると言われております。
 
 写真は一昨日行った手術時の様子です。左側の睾丸が腹腔内にあり、右側は正常位置にありました。腹腔内にあった精巣と正常位置にあった精巣は、両方とも病理検査に送り腫瘍化していないか確認します。腹腔内に精巣が存在する可能性があれば、できるだけ手術をお勧め致します。
 P.S. 6/23 病理検査の結果、腹腔内にあった精巣は、精上皮腫とセルトリ細胞腫の混合腫瘤でした。幸い転移している所見はなかったのでひと安心です。

2014年6月13日金曜日

外耳炎と耳道切除 HJSセミナー

 昨日夜9時より、HJS主催で行われた外科学セミナーに参加してまいりました。今回のテーマは「外耳炎と耳道切除」です。
 外耳炎は犬では非常にポピュラーな病気ですが、原因や程度も様々で、時にはいつまでたっても治らない難治性のものもあります。進行し耳道が閉塞してしまうまでになってしまえば、手術で耳の穴が見えるまで切開したり、場合によっては耳道そのものを切除してしまう必要があります。特に短頭種では、顔面神経が耳道の近くを走行しているため術後、麻痺が出てしまう可能性があります。
 外耳炎はとにかく進行させないことが重要で、初期の段階でできるだけ止めておく努力が必要です。

2014年6月3日火曜日

実践獣医眼科セミナー ぶどう膜炎

 昨日夜9時半より、北摂夜間救急動物病院にて行われた、米国獣医眼科専門医 辻田裕規先生による眼科セミナーに、ツルノ獣医科病院の副院長 鶴野佳洋先生の御厚意で参加してまいりました。
 今回のテーマは、ブドウ膜炎です。具体的な症例の診断から治療までをじっくりお話いただきました。
 今回も多くの獣医さんたちが、深夜まで熱心に勉強しておりました。

2014年5月23日金曜日

VRCグランドカンファレンス 骨腫瘍

 昨日夜9時より、ネオベッツ主催で行われたVRCグランドカンファレンス「腫瘍学シリーズ〜骨腫瘍」に参加してまいりました。今回も腫瘍学専門医の田戸 雅樹先生の講演です。
 骨腫瘍の80%は四肢に発生する骨肉腫ですが、まれに頭蓋骨に発生した多小葉性骨軟骨肉腫(MLO)や下顎骨の骨肉腫など、過去当院でも遭遇したことがあります。このMLOの症例は約15年も前でしたので、現在のような頭蓋骨用のチタンプレートなどがなかったため、側頭筋のみでカバーしましたが再発が繰り返されました。下顎骨の症例は2年前に手術を行い、カルボプラチンにて術後治療したのですが、幸い肺にあった陰影も消え、現在も元気に通常通りの生活を保っています。
 術後の抗ガン治療については、過去様々な研究がありますが、現在最も優れた方法は、カルボプラチン単剤治療だそうです。確かに過去カルボプラチンを投与した症例で、重篤な副作用を経験したこともなく、また投与した症例も何事もなかったように元気に帰り、効果も実感できた事が多かったと思います。さらにこれからは分子標的薬を治療に使ったデータもそろってくるので、今後また生存期間が延びてくるかもしれません。

2014年4月25日金曜日

変形性股関節症 骨頭切除 HJSセミナー

 昨日夜9時より、HJS主催の外科疾患セミナー「変形性股関節症〜骨頭切除」に参加してまいりました。
 今回は犬の関節疾患では非常に多い、股関節の骨関節症について股関節の動的構造から診断、治療についてみっちりとお話いただきました。特に徴候と症状についての話は耳が痛い内容でした。
 今回は最後に、関節疾患のコントロールにおいて重要なリハビリテーションについて、私自身も代診させていただいた藤井寺動物病院の看護士長 薮野 公子さんによる特別講演されました。
 今後も続く整形セミナーに期待がもてます。

2014年4月22日火曜日

Management of Respiratory Distress ~呼吸困難の管理(全編英語)~

 昨日夜9時半より、北摂夜間救急動物病院にて行われた葉月会国際セミナーに参加してまいりました。
 講師はテキサスA&M獣医救急医療学准教授 アメリカ獣医救急医療専門医のJames Barr先生です。この先生は昨年もここ北摂にて講演をされた方ですが、今回は通訳なしの全編英語でのセミナーとなりました。
 内容は呼吸器症状を伴った症例に対する基礎的な診断、処置について実際の症例を題材にお話いただきました。
 今回も終了時間をオーバーするほど熱心な講演でした。その昔、鶴野先生に連れていっていただいたニューヨークアニマルメディカルセンターのゼミの雰囲気を思い出しながら深夜帰路につきました。

2014年4月18日金曜日

呼吸器ガイドライン 開胸手術 HJSセミナー

 昨日夜9時より、AAホールにて行われたHJS主催の呼吸器セミナー&実習に参加してまいりました。
 今回のテーマは少し難易度は高いのですが、開胸手術適応症例について一般の開業医が行える範囲でのお話を動画を中心に解説されました。
 まずは肋間切開と肋骨正中切開について手技を解説されましたが、実際私も肋骨正中切開は経験がないため、これはハードルが高そうだと感じました。ただ中島先生も言われてましたが、子犬のPDAなどは、すぐにペットショップに返されてしまい、闇から闇へと消えてしまう事が多いため、確かに一般開業医の場所で行えると、その不幸な連鎖を断ち切る事ができるのかもしれません。その他にも、胸管結紮、心膜切除、胸腺種、肺葉切除術など盛りだくさんの内容でした。また実習も、胆嚢ー十二指腸吻合のシミュレーションを行い大変充実した夜でした。

2014年4月17日木曜日

さようなら

 病院という仕事柄、患者様との様々なお別れがあります。
 かなしい永遠のお別れがほとんどなのですが、なかには再会を待ち望む祝福されたお別れもあります。
 先日、ご結婚されアメリカへと旅立たれたオーナー様から、本当に嬉しいプレゼントを頂きました。
手作りのアルバムにたくさんの写真と、たくさんのメッセージが書き込まれています。こんなに感謝のお言葉を頂くには、正直申し訳ない気持ちではありますが、これまで築いた時間を大切に思い出として残して頂いたと感謝しております。

 本当に有難うございました。そしてお元気で、お幸せにアメリカ生活をエンジョイしてください!

P.S. ごちうさまでした。とても美味しかったです!

2014年4月16日水曜日

はじめての分子標的薬

 昨日夜8時半より、梅田ゲートタワービルにてゾエティス・ジャパン主催にて行われた、日本初の動物用「分子標的薬」の発売記念講演会に参加してまいりました。今回の講演には講師に、日本人としては最初の米国獣医内科学専門医で現在、日本小動物がんセンター長の 小林 哲也先生が招かれました。
 小林先生は小動物のがん治療に長年携わってきた経験から、今回発売になった製剤だけでなく、様々な分子標的薬の適応、治療成績についてもお話し頂きました。
 当院でも数年前から、この分子標的薬を使用しておりますが、何よりも副作用の少なさが通常の抗癌剤との違いだと感じております。肥満細胞腫の術後、再発性の骨肉腫、マージンのとりにくい扁平上皮がん、耳垢腺癌などに活躍してくれます。
 過去なかなかコスト的に使いづらい薬でしたが、近年かなり、こなれた価格になってきましたので、今後の腫瘍治療の大きな柱になっていくでしょう。

2014年4月11日金曜日

JBVPレクチャー 胆嚢と総胆管の外科

 昨日夜9時より、JBVP主催で行われた軟部・腫瘍外科シリーズ「胆嚢と総胆管の外科」に参加してまいりました。
 講師は三重動物医療センター 生川 幹洋先生です。まず胆嚢の解剖に始まり、胆嚢疾患の症状、診断と進み、早速、胆嚢切除術の手技にはいりました。術野の確保の仕方、胆嚢の保持、剥離のポイント、総胆管の洗浄などを動画をじっくりと見ながら解説いただきました。
 生川先生はこれまで胆嚢外科を相当数こなしておられ、その経験から陥りやすいポイントを的確にお話いただきました。また術前の血液凝固系検査の重要性を何度の語られており、これを確認せずに手術は行えないでしょう。
 当院では、現在すべての術前検査で血液凝固検査を行っておりますが、過去この結果術前に凝固不全が確認でき、血漿輸血を行い無事手術を終えた経験があります。
 今後も、様々に知識のアップデートを行っていきたいと思います。

2014年3月27日木曜日

細胞を用いて治療する〜獣医療における細胞治療 免疫細胞治療

 昨日夜8時半より、今岡動物病院セミナー室にて行われたJ-ARM主催の免疫細胞治療の勉強会に、今岡先生の御厚意により参加してまいりました。J-ARMは名古屋大学発のベンチャー企業で、再生医療で有名な岸上獣医科の岸上先生、血液学で有名な赤坂動物病院の石田先生が中心に設立された組織です。
 勉強会には近隣の動物病院や、今岡動物病院を出られた先生達が多数参加され、11時過ぎまで白熱した質問が飛び交いました。
 今回のような勉強会は、15年以上も前に藤井寺動物病院で行われていた院内勉強会の空気を思い出させてくれ懐かしくなりました。内容は、現在おかれている獣医療の現状をよく考えさせられるもので、次回の幹細胞を用いた再生医療の勉強会にも期待が持てました。

2014年3月22日土曜日

呼吸器ガイドライン 喉頭と気管 HJSセミナー

 一昨日夜9時より、HJS主催で行われたSTART LINEセミナー 「喉頭と気管 〜実習 径の異なる腸管の縫合」に参加してまいりました。
 今回から講義は呼吸器に入り、まずは上部気道に関する疾患についてお話いただきました。講義の最初に中島先生が言われたことは、一般の獣医さんが見過ごす3大疾病の1つに、この上部気道疾患があるという事でした。この言葉にはとても納得できました。実は先日手術を行った症例に、まさに今回の講義に出てくる「喉頭虚脱」であった子がいたからです。臨床兆候は特になかったのですが、喉頭が正常の位置になく、気管挿管が非常にやりにくい子でした。思い返せば兆候は感じられたのですが、このように講義を受けていなければ、見過ごしてしまう可能性は充分にあります。
 今回も鼻腔形成術、軟口蓋切除術などのポイントをついた講義を、動画を見ながら分かりやすく説明していただき充実した勉強会でした。

2014年3月20日木曜日

デンタルボーン

新たなデンタルボーンが登場!

表面に波形の加工がしてあり、しっかりと噛むことのできる
スーパーデンタル

T字型でワンちゃんが両手ではさみ噛むことができる
テキサスTボーン

どちらもビーフのフレーバーがついており、ワンちゃんが飽きることなく噛んでくれます。歯みがきグッズの新たなラインナップです。是非お試しください!



2014年3月6日木曜日

米国の救急救命専門医に学ぶ特別セミナー

 昨日夜7時より、ヒルトン大阪で行われたDr. Justine A. Leeによる救急救命に関するセミナーに参加してまいりました。診療終了後の参加でしたので30分ほど遅れての参加となり、会場はすでに満員でした。
 頭部外傷時のマンニトールの使い方やFAST(Focused Assesment with Sonogram for Trauma)と呼ばれる新しい超音波による外傷評価、重度のアナフィラキシーに対する治療経過などを実際の症例を用いてお話いただきました。いかにもアメリカの獣医師らしいと思わせる講演内容でした。
 昔、代診先の病院では当直がありましたので、今でもあの当時の緊迫した雰囲気を夢に見ます。「エマージェンシー!」と叫ぶ誰かの声が未だに耳から離れません。ただあの経験は何事にも代え難い貴重な財産でもあります。あの当時の事を思い出しながらアップデートされた救急医療の情報を勉強させていただきました。

2014年3月3日月曜日

内科的重症患者の栄養学的支持療法

 昨日夜7時半より、リーガロイヤルホテル大阪にて行われたロイヤルカナン主催の栄養学セミナーに参加してまいりました。
 講師は、東京大学動物医療センター獣医内科学研究室准教授 大野 耕一先生です。今回のテーマは食べない・食べられない重症患者に、いかに栄養を取らせるか。基本的にはどんな事よりも経口的に腸に栄養を送り込む事が重要です。しかしどうしても口からは無理という場合もあります。東京大学ではできるだけ早い段階でチューブを設置するそうです。一番簡便な鼻からチューブを入れる方法から、最もハードルが高い経腸チューブまで様々ありますが、食道にチューブを設置する食道瘻チューブを多くの症例で選択されるそうです。設置には麻酔が必要となりますが、回復の見込みがある症例なら積極的に行う方が良いでしょう。末梢静脈栄養(PPN)の最新の情報も得られ、多くの獣医さんが参加されていました。

2014年2月20日木曜日

春の息吹


 飼い主さまから、とてもエレガントなチューリップをいただきました。
まだまだ寒い日が続きますが、春はもうそこまで来ていますね。

2014年2月14日金曜日

甲状腺と上皮小体 HJSセミナー

 昨日夜9時より行われた、HJS主催の通常セミナー「外科疾患の取り扱い説明書〜甲状腺と上皮小体」に参加してまいりました。
 今回は犬、猫の甲状腺・上皮小体の手術についてお話いただきました。毎度のことながら、ビデオ撮影なしでは復習ができないほど、実際の手術動画主体の講義です。
 近年、甲状腺疾患は犬は当然のことながら、猫でも頻繁に遭遇するようになりました。犬の甲状腺疾患で、手術が必要な症例は少ないのですが、やはり猫では手術が前提のようです。ただ、手術のコツを知れば、今まであんなに苦労をしていた事が、驚くほど簡単に安全にできるという「目から鱗が落ちる」手術でした。今後の診療に非常に役に立つセミナーでした。

2014年2月8日土曜日

ハッピーバレンタイン!

飼い主さまから素敵なシクラメンをいただきました!
可愛らしい、わんちゃんがのぞいています。
外は雪国のようですが、院内は暖かくなった気がします。
いつもありがとうございます。

2014年1月31日金曜日

HJSセミナー 体幹のヘルニア 実習 Gambee縫合

 昨日夜9時よりHJS主催で行われたSTART LINEセミナー〜体幹のヘルニアガイドライン〜に参加してまいりました。
 今回は、鼠径ヘルニア、大腿ヘルニア、恥骨前腱断裂、傍肋骨ヘルニア、会陰ヘルニアについて解剖から始まり、病態、治療、手術の原則をお話頂き、動画による手術の映像を見ながらポイント毎に説明いただきました。毎回そうですが、ビデオ撮影抜きでは復習できない濃い内容です。
 最後は実習としてGambee縫合をしかも、腸管の内腔側に、結び目をつくるやり方教わり練習しました。先生に教わったコツを飲み込めば、驚くほど容易に腸管の後壁側Gambee縫合ができました。しかし腸管の前壁側の縫合については内腔側に結び目をつくるのは難しいです。
 「会陰ヘルニアを甘く見ないでほしい、昔と違い、今発生している症例の多くは、筋肉がほとんど消失してしまっている難易度の高い病態。再発は覚悟し、今の状態を改善する為の救護処置であることを充分に理解しておく事。筋肉が残存している間に出来るだけ早く手術をしてください。」中島先生が何度も強調されていました。

2014年1月24日金曜日

VRCグランドカンファレンス 血液学

 昨日夜9時よりネオベッツ主催で行われた「診断に必要なデーターと血液塗抹の読み方」に参加してまいりました。今回は検査センターのアイデックスラボラトリーズの協賛で講師は血液学では有名な平田雅彦先生です。
 今回は血液学の基礎的な復習や、従来のインピーダンス法による血球計数機とレーザーサイトによる分類の違いをお話頂きました。後半は個々の症例を挙げデータと実際の血液塗抹標本との比較をしながら細かく説明いただきました。
 検査機器の発達は、日々の診療のストレスを軽減してくれるものですが、最後は自分の眼で確認する事には変わりありません。

2014年1月1日水曜日

年末年始 休診日のお知らせ




誠に勝手ながら、
12月31日(火)午後~1月3日(金)までは
休診とさせていただきます。 

1月4日(土)から通常通り診療いたします。

また、年末・年始の診療は混雑する可能性がございます。 
予めお時間に余裕を持ってご来院ください。

ごはん等のご注文がございましたら、

恐れ入りますが12月15日頃までに ご連絡いただきますよう、お願い致します。