昨日夜8時半より、梅田ゲートタワービルにてゾエティス・ジャパン主催にて行われた、日本初の動物用「分子標的薬」の発売記念講演会に参加してまいりました。今回の講演には講師に、日本人としては最初の米国獣医内科学専門医で現在、日本小動物がんセンター長の 小林 哲也先生が招かれました。
小林先生は小動物のがん治療に長年携わってきた経験から、今回発売になった製剤だけでなく、様々な分子標的薬の適応、治療成績についてもお話し頂きました。
当院でも数年前から、この分子標的薬を使用しておりますが、何よりも副作用の少なさが通常の抗癌剤との違いだと感じております。肥満細胞腫の術後、再発性の骨肉腫、マージンのとりにくい扁平上皮がん、耳垢腺癌などに活躍してくれます。
過去なかなかコスト的に使いづらい薬でしたが、近年かなり、こなれた価格になってきましたので、今後の腫瘍治療の大きな柱になっていくでしょう。