昨日夜9時よりJBVP主催にて行われた、大阪レクチャーシリーズ「臨床腫瘍学4」に参加してまいりました。
今回のテーマは治療学総論で、四国動物医療センター 入江充洋先生が最近参加されたロスやフランスでの腫瘍学会での最新の知見も織り交ぜながらお話いただきました。
まずお話されたのは、RECIST(Response Evaluation Criteria in Solid Tumors)という新しい治療効果判定についてで、これは従来使われてきたWHOの基準の問題点を克服するよう考案された新しい基準です。人医の世界では約10年ほど前より徐々に取り入れらてきたものですが、獣医医療の中ではまだまだ一般的ではありません。
その他にも、緩和治療における低用量抗がん剤投与や、鎮痛剤のワイドアップ効果目的でのケタミン使用、抗癌剤治療中のDICや敗血症、抗癌剤の取り扱いなど、様々な臨床に役立つ情報をお話いただきました。
2012年10月24日水曜日
もっとお水を… ちゃんと潤っていますか?
待合いにお水の飲ませ方に関するポスターを新しく掲示しました!
朝晩が急に冷え込むようになってきましたね、この季節になるとわんちゃん、ねこちゃんが夏場のようには、水を飲まなくなります。この結果、健康な子でも尿路結石が形成されたり、高齢で腎機能が低下している症例では腎不全を発症したりします。ではどのように予防すればよいのでしょうか?
ご来院の際に、是非ご覧ください。
2012年10月18日木曜日
グラム染色から考える古くて新しい抗生剤の考え方
昨日夜9時より、北摂夜間救急動物病院にてモノリス主催で行われた学術セミナーに参加してまいりました。
今回は宮崎大学農学部付属病院 准教授 鳥巣至道先生による抗生剤についての講義でした。
日々の診療の中で、抗生剤を使用する機会は非常に多いですが、なかなか原因菌を特定し感受性テストをしてから投薬することは出来ません。この理由は菌を培養し、抗菌剤の感受性を見るのに数日~1週間以上かかってしまうため、現場では待っていられない為です。しかし菌の種類をその場でだいたいでも見分けることで、間違った抗生剤を出してしまうリスクは避けられます。菌を染色し形態や染色性を見ることによって出来るだけ正しい診断を下せるようにしていかなければなりません。
その他に現在でも多く行われている、怪我をしたときのイソジンなどでの消毒に対して、実際にはまったく効果がないばかりか、逆に傷の治りを妨げるといった事も、鳥巣先生の経験談を交えてお話いただきました。
これからの診療に即戦力のある講義でした。
今回は宮崎大学農学部付属病院 准教授 鳥巣至道先生による抗生剤についての講義でした。
日々の診療の中で、抗生剤を使用する機会は非常に多いですが、なかなか原因菌を特定し感受性テストをしてから投薬することは出来ません。この理由は菌を培養し、抗菌剤の感受性を見るのに数日~1週間以上かかってしまうため、現場では待っていられない為です。しかし菌の種類をその場でだいたいでも見分けることで、間違った抗生剤を出してしまうリスクは避けられます。菌を染色し形態や染色性を見ることによって出来るだけ正しい診断を下せるようにしていかなければなりません。
その他に現在でも多く行われている、怪我をしたときのイソジンなどでの消毒に対して、実際にはまったく効果がないばかりか、逆に傷の治りを妨げるといった事も、鳥巣先生の経験談を交えてお話いただきました。
これからの診療に即戦力のある講義でした。
2012年10月8日月曜日
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