2014年4月25日金曜日

変形性股関節症 骨頭切除 HJSセミナー

 昨日夜9時より、HJS主催の外科疾患セミナー「変形性股関節症〜骨頭切除」に参加してまいりました。
 今回は犬の関節疾患では非常に多い、股関節の骨関節症について股関節の動的構造から診断、治療についてみっちりとお話いただきました。特に徴候と症状についての話は耳が痛い内容でした。
 今回は最後に、関節疾患のコントロールにおいて重要なリハビリテーションについて、私自身も代診させていただいた藤井寺動物病院の看護士長 薮野 公子さんによる特別講演されました。
 今後も続く整形セミナーに期待がもてます。

2014年4月22日火曜日

Management of Respiratory Distress ~呼吸困難の管理(全編英語)~

 昨日夜9時半より、北摂夜間救急動物病院にて行われた葉月会国際セミナーに参加してまいりました。
 講師はテキサスA&M獣医救急医療学准教授 アメリカ獣医救急医療専門医のJames Barr先生です。この先生は昨年もここ北摂にて講演をされた方ですが、今回は通訳なしの全編英語でのセミナーとなりました。
 内容は呼吸器症状を伴った症例に対する基礎的な診断、処置について実際の症例を題材にお話いただきました。
 今回も終了時間をオーバーするほど熱心な講演でした。その昔、鶴野先生に連れていっていただいたニューヨークアニマルメディカルセンターのゼミの雰囲気を思い出しながら深夜帰路につきました。

2014年4月18日金曜日

呼吸器ガイドライン 開胸手術 HJSセミナー

 昨日夜9時より、AAホールにて行われたHJS主催の呼吸器セミナー&実習に参加してまいりました。
 今回のテーマは少し難易度は高いのですが、開胸手術適応症例について一般の開業医が行える範囲でのお話を動画を中心に解説されました。
 まずは肋間切開と肋骨正中切開について手技を解説されましたが、実際私も肋骨正中切開は経験がないため、これはハードルが高そうだと感じました。ただ中島先生も言われてましたが、子犬のPDAなどは、すぐにペットショップに返されてしまい、闇から闇へと消えてしまう事が多いため、確かに一般開業医の場所で行えると、その不幸な連鎖を断ち切る事ができるのかもしれません。その他にも、胸管結紮、心膜切除、胸腺種、肺葉切除術など盛りだくさんの内容でした。また実習も、胆嚢ー十二指腸吻合のシミュレーションを行い大変充実した夜でした。

2014年4月17日木曜日

さようなら

 病院という仕事柄、患者様との様々なお別れがあります。
 かなしい永遠のお別れがほとんどなのですが、なかには再会を待ち望む祝福されたお別れもあります。
 先日、ご結婚されアメリカへと旅立たれたオーナー様から、本当に嬉しいプレゼントを頂きました。
手作りのアルバムにたくさんの写真と、たくさんのメッセージが書き込まれています。こんなに感謝のお言葉を頂くには、正直申し訳ない気持ちではありますが、これまで築いた時間を大切に思い出として残して頂いたと感謝しております。

 本当に有難うございました。そしてお元気で、お幸せにアメリカ生活をエンジョイしてください!

P.S. ごちうさまでした。とても美味しかったです!

2014年4月16日水曜日

はじめての分子標的薬

 昨日夜8時半より、梅田ゲートタワービルにてゾエティス・ジャパン主催にて行われた、日本初の動物用「分子標的薬」の発売記念講演会に参加してまいりました。今回の講演には講師に、日本人としては最初の米国獣医内科学専門医で現在、日本小動物がんセンター長の 小林 哲也先生が招かれました。
 小林先生は小動物のがん治療に長年携わってきた経験から、今回発売になった製剤だけでなく、様々な分子標的薬の適応、治療成績についてもお話し頂きました。
 当院でも数年前から、この分子標的薬を使用しておりますが、何よりも副作用の少なさが通常の抗癌剤との違いだと感じております。肥満細胞腫の術後、再発性の骨肉腫、マージンのとりにくい扁平上皮がん、耳垢腺癌などに活躍してくれます。
 過去なかなかコスト的に使いづらい薬でしたが、近年かなり、こなれた価格になってきましたので、今後の腫瘍治療の大きな柱になっていくでしょう。

2014年4月11日金曜日

JBVPレクチャー 胆嚢と総胆管の外科

 昨日夜9時より、JBVP主催で行われた軟部・腫瘍外科シリーズ「胆嚢と総胆管の外科」に参加してまいりました。
 講師は三重動物医療センター 生川 幹洋先生です。まず胆嚢の解剖に始まり、胆嚢疾患の症状、診断と進み、早速、胆嚢切除術の手技にはいりました。術野の確保の仕方、胆嚢の保持、剥離のポイント、総胆管の洗浄などを動画をじっくりと見ながら解説いただきました。
 生川先生はこれまで胆嚢外科を相当数こなしておられ、その経験から陥りやすいポイントを的確にお話いただきました。また術前の血液凝固系検査の重要性を何度の語られており、これを確認せずに手術は行えないでしょう。
 当院では、現在すべての術前検査で血液凝固検査を行っておりますが、過去この結果術前に凝固不全が確認でき、血漿輸血を行い無事手術を終えた経験があります。
 今後も、様々に知識のアップデートを行っていきたいと思います。