2024年12月6日金曜日

手術支援ロボット「Da Vinci ダビンチ」

  獣医療ではまだ先の話でしょうが、人医療では手術支援ロボットが学生の実習にまで導入されているようです。

 早いもので先日娘も、昨年から公的化されたPre CC-OSCEに無事合格し1月からStudent Doctor(医学実習生)として病院での臨床実習に参加します。合格祝い的な計らいでもあるのでしょうが、合格した4回生に一人づつ手術支援ロボット「Da Vinci」の研修を受けさせてもらったようで楽しそうに話しておりました。

 現在、手術支援ロボットは国産「ヒノトリ」、アイルランドの「ヒューゴ」、アメリカの「ダビンチ」が臨床現場で使用されていますが、やはり「ダビンチ」の普及度合いは段違いです。


 私達が学生の頃はCBT、OSCEなどなく国試合格後、現場に放り出され本番で身につけていった時代でした。しかし娘がCBT、OSCEの勉強しいる姿を見ていてつくづく思った事は、私が知っているお医者さんの中にはPre CC-OSCEすら合格できない人もいるなという事です。


 義母が腰の痛みがあり整形外科に通院しているのですが、先日受診後に聞かせれた内容に愕然としました。この医者は学生からやり直す必要があるのでは?という非常に初歩的な事柄です。少し前に話題になった「脳外科医 竹田くん」という漫画がありますが、身近にこれに似た感覚をお医者さんに感じる事はやはりあります。


 自分自身「良い獣医」ではない事は百も承知ですが、「良い獣医」でありたいと常に思っております。娘にも「良い医者」であろうと常に考えていて欲しいものです。

2024年12月5日木曜日

12月21日の午前診は臨時休診です

  式典出席の為、勝手ながら12月21日は午後診のみです。


2024年11月18日月曜日

日常診療で出会す整形外科

  昨日午後1時より大阪麻布臨床獣医研究会主宰で行われた整形外科勉強会に参加してまいりました。

 講師は麻布大学 小動物外科学研究室教授 藤田幸弘先生でした。

 4時間があっという間に感じる内容の濃さに、帰ってからゆっくり再考していました。

 整形外科の基礎であるAOの概念に基づき、日常で遭遇する落とし穴について実際大学病院で臨床にあたっている現役教授が熱く語って頂きました、さらに最も身近な膝関節疾患について診断、治療について深く的確に教えて頂きました。

 今回は藤田先生を囲んでの懇親会にも出席させていただき、様々な年齢の先生方と情報を交換させていただきとても有意義な時を過ごさせていただきました。



2024年11月7日木曜日

ヒルズ フードアドバイザープログラム アドバンスドコース合格!

  当院の愛玩動物看護師でもある妻が「第2回ヒルズフードアドバイザープログラム アドバンスドコース」に一発合格いたしました。


 記述中心なのでベーシックコースよりも難易度が高く、合格発表までドキドキしていましたがホッとしております。


 これからも精進してまいります。

2024年10月28日月曜日

大阪動物愛護フェスティバル 2024

  昨日、大阪城公園内の太陽の広場にて開催された「大阪動物愛護フェスティバル 2024」に参加してまいりました。

 コロナの影響で5年ぶりの開催だったのですが、天候にも恵まれ多くの来場者が来られました。

 我が堺支部のテントでは獣医さん総出で、自身で描くプラ板キーホルダー制作と昔懐かしい「型抜き」を行っていたのですが、まさかの盛況で休む暇なく子供の相手をしておりました。普段とはまた違う獣医さんの一面を見られたのではないでしょうか?

2024年10月21日月曜日

一般診療現場でも活かせる眼科診療アップデートと眼科外科介入のアプローチ

  昨日午後1時より大阪麻布臨床獣医研究会主催で行われた眼科学勉強会に参加してまいりました。今回の講師は、北摂セミナーでもお世話になった「どうぶつ眼科クリニック」院長 辻田祐規先生です。

 前半2時間は角膜疾患、後半2時間は緑内障について、日々の診療に即戦力となる講義を聞かせていただきました。この会の良い所は家族的な雰囲気の中、質問を気軽にできる所だと思います。他の先生の質問がとても有益な情報になり勉強になります。

2024年10月7日月曜日

ジャックナイフストレッチ

  娘の幼少期、装具を装着していた一時期があり、甘い親だなと思うのですが長い間何かと抱っこしてしまう癖が自分に付いていました。結果しっかり腰痛持ちになり、突如として何気ない動きで「魔女の一撃」に襲われます。


 それからかれこれ十数年、無事CBTにも合格した娘に送られてくる就活向けの雑誌「ドクターズマガジン」を自分が熱心に読んでいます。その雑誌には毎回特色のあるその道では有名な先生が特集され、獣医の私にも非常に為になる話が書かれています。


そんな中に徳島大学整形外科の西浦浩一先生が紹介されており、その話の中で「ジャックナイフストレッチ」というストレッチ法を腰痛予防にお勧めされていました。


 これがとても良く効きます。


 やり方は私が説明するより上手に書いてある記事を検索してください。


 ハムストリングスを選択的にストレッチするのですが、腰痛だけでなく足がつることもなくなりました。腰痛がある方は是非試してください。

2024年9月30日月曜日

休診日のお知らせ

 誠に勝手ながら、

10月4日(金)~10月6日(日)は

休診とさせていただきます。

お薬・フード・サプリメント等のご注文は、予め余裕をもってご連絡くださいますようお願い致します。

暑い日が続いていましたが、ようやく朝晩過ごしやすくなってきました。

寒暖差が激しい時季ですので、ワンちゃん・ネコちゃんとも、体調を崩しがちです。また、太鼓の音が苦手な場合には、ストレスを感じてしまうこともあります。

  • ワンちゃん・ネコちゃんが静かに過ごせるスペースの確保。
  • お水・トイレを我慢せずに済む工夫。
  • 寒暖を自分で工夫できる環境を整える。

以上のことなどをチェックしてみましょう。

ご自宅でできるストレス対策です。体調の変化がないか、観察することも大切です。


2024年9月17日火曜日

2024年度日本獣医麻酔外科学会 第1回近畿地区講習会

  9月15日に「I-siteなんば」にて開催された日本獣医麻酔外科学会の講習会「準備すれば怖くない!ハイリスク麻酔症例への挑戦〜内分泌・循環器疾患編〜に参加してまいりました。


 内容的には少し専門的な内容でしたが、実際に当院でも遭遇するクッシング、甲状腺機能低下症、糖尿病患者の麻酔時における注意点や、心疾患症例の入念な麻酔計画など参考になる事柄が多くありました。

 またその後の症例検討会では、3症例のうちの1例に交通事故から視床下部症候群を発症した猫が、8年間も内分泌疾患をコントロールしながら生存できていたのに、避けられたかもしれない手術により術後急死したという色々深く考えさせられる内容のものがあり、最後まで良い意味で緊張感が漲っていました。


 朝10時から夕方4時半までの長丁場でしたが、3部構成で緩急優れたセミナーで非常に楽しめました。

2024年8月28日水曜日

SGLT2阻害剤の注意点

  近日、猫の糖尿病に対する動物用SGLT2阻害剤が発売されます。


 飲み薬なのでインスリンを投与するより簡単で、従来あった経口血糖降下薬より効果が期待される薬です。


 しかし人ではSGLT2阻害剤の注意点としてケトアシドーシスを誘発しやすい事が挙げられます。しかも尿中にケトン体が出ず血中ケトン体を測定しなければならないうえ血糖も正常なので、獣医領域ではケトアシドースを見逃す可能性があります。

https://amn.astellas.jp/specialty/diabetes/sgl/suglat_proper/ketoacidosis


 まだ発売前ですので実際に使われた使用感を確認してから検討しますが、高価な薬ですのでどうでしょうか?