昨今のレコードブームに乗り、久しぶり円盤に針を落としてみたくなりました。
とはいえ立派なオーディオなど持っていないので、狭い部屋でコンパクトに聴けるシステムを考えました。
色々調べた結果、そこそこ安価でしかしプロの耳も納得させたという機材を購入しました。プレーヤーのオーディオテクニカAT-LP120XBT-USBに、直接アクティブスピーカ(アンプ内蔵タイプ)TANNOY REVEAL 402という小さなニアフィールドモニタースピーカーを繋ぐ非常にシンプルなシステムです。
中高生の頃、小遣いで購入し、しかしもったいなくてほとんど針を落としていないレコードを40年ぶりに聴いてみると、驚くほど良い音が飛び出してきました。
当時団地住まいのうちの家には本格的なシステムコンポなどなく、買ったレコードはオーディオマニアの先輩に頼んでカセットテープに落としてもらいラジカセで聴いていました。当時としてはかなり良い録音をしてもらったのでしょうが、それでもこんなにそれぞれの音がしっかり聞こえてくるとは思ってもいませんでした。
当時デジタル全盛期でレコードからCDに音楽業界が遷移して行った時代(坂本龍一が所蔵レコードを廃棄したエピソードは当時話題になりました)で、当然カセットに落としたレコードの音よりCDの方がクリアな音がしました。誤解したままCDの簡便さに慣れてしまい、今ではデータで聴いてしまう有様でしたが、今更ながらブームに感謝です。
こんな感じで父が使っていた机タンスの上に乗ります。
高校生の頃よく聴いていた「PINK」のLP、今聴いてもすごいバンドです。高2のスキー講習のバスの中で孤独に聴いていたのをまざまざと思い出します。当時は文学、音楽ばかりで勉強しなかったですが、この経験が人生には必要だと思います。受験というシステムがある以上、うまくそれに合わせなければ苦労します。自分はとても苦労しましたが1つだけ良かったと思うのは、泉北高校という本当に普通の高校で普通の青春を経験させてもらえた事です。素晴らしい人との出会いは、偏差値では叶えません。