2010年5月31日月曜日

パピークラス

5月10日(月) 院内にてパピークラスを開催いたしました!(パピークラスとは)

今回の参加者は、
・ゴールデンレトリバーのランちゃん
・フレンチブルドッグのブランちゃん です!
今までのパピークラスの様子はこちら


最初はオスワリ・フセ・ゴロンの練習から。


今回はオイデの練習もしました。
「オイデ」とはわんちゃんを自分の所に呼び寄せる事で、外出中の危険回避などにも役立ちます。



次に、ちょうだいの練習をしました。

「ちょうだい」とは、わんちゃんが持っている物をこちらに渡してもらうことです。
例えば、口に入れてはいけない物を口に入れてしまったとき、「ちょうだい」が出来れば安全にそれを口から出させることができます。

ここで注意しなければならないのが、わんちゃんが取られたくないと思っている物をどうやって上手にこちらに渡してもらえるようにするかです。
なぜなら、わんちゃんは口にくわえている物を無理に取り上げようとすると威嚇したり、あわてて飲み込んでしまう可能性があるからです。
大事なもの、お気に入りのものなら、なおさら注意が必要です。

今回はまず、わんちゃんにそれぞれのお気に入りのものを与えた状態で、別に大好きなごほうびを用意し、それらを交換する形で口にくわえているものを放させる練習を行いました。
交換することで、わんちゃんは一方的にお気に入りのものを取られたことにはならず、自分で放したのと引き換えに大好きなごほうびがもらえることになるのです。



ブラッシングや爪切りといった日常ケアは、上手に出来るようになってきました!
歯みがきも、まだ長時間は出来ませんが、しっかり歯を確認しながら歯みがきされていました!



最後の時間は、犬同士の触れ合いです♪
当院看護士の成犬とのあいさつをし、今回はブランちゃんとランちゃんもあいさつをしました!

犬のあいさつとは、お互いのお尻のにおいを嗅ぐことです。

お尻を嗅がせてあげるわんちゃんは、後ろを向かないようごほうびで顔をしっかり引き付けます。
お尻を嗅がせてもらうわんちゃんは、相手が嫌がらないよう注意しながらゆっくり近づけていきます。

顔同士をいきなり近づけることは、ケンカの原因になりかねないため、慣れていない犬同士では避けなければなりません。
初めて会うわんちゃんとのあいさつの場合は、片方ずつお知りのにおいを嗅がせることから始めていきます。

ランちゃんとブランちゃんはまだ慣れていないため、今回はお互い少しにおいを嗅ぐだけで終了しました!


                     


パピークラスは、いつでもご参加いただけます♪
ご興味のある方、参加をご希望の方は、当院までお問い合わせ下さい!

なかで動物病院(072-271-7225)

2010年5月28日金曜日

パピークラス

4月26日(月) 院内にてパピークラスを開催いたしました。(パピークラスとは)

今回の参加者は、
・ゴールデンレトリバーのランちゃん
・フレンチブルドッグのブランちゃん です!
今までのパピークラスの様子

パピークラスで2頭が対面したのは今回が初めて!
お互い、相手がとっても気になっているようでした。


まず今までの復習として、オスワリ・フセ・ゴロンの練習から始めました。



とっても上手にフセが出来ていますね♪

ランちゃんはフセから横になるゴロンも上手に出来るようになりました!
ブランちゃんはまだ少しゴロンが苦手なようでしたが、頑張ってチャレンジされていました!


次は口を開けて、口の中のチェックです。
“お口アーン”は上手に出来るかな?


2頭とも、ちゃんと口の中を見せてくれていますね!
歯みがきをするには、口の中を置くまで見られるようにすることが必要です。
歯みがきの練習でも、以前よりしっかりと歯を見せ、歯ブラシでみがくことが平気になってきました♪





服を着る練習では、ランちゃんはポロシャツ、ブランちゃんにはシャツと泥除けエプロンを着せてみました♪

服を着ることに良い印象がつくように、そして、体の周りでヒラヒラ動く服を気にして噛まないように、ごほうびで顔を引きつけておきます。
上手に着れたら「かわいいね~」と笑顔でほめてあげます♪
ランちゃん・ブランちゃんともに服を着るのは平気なようでした!


今度はハウスに入る練習です。
ハウストレーニングはお家やお出かけ先での安全管理、入院などの時に役立ちます。


怖がりなランちゃん、狭い場所に入るということと、ガチャガチャと音のするハウスに初めは警戒していましたが、少しずつ自分で中に入っていき、最後には中で伏せることも出来ました♪

ブランちゃんにとっては少し大きめのハウスでしたが、ブランちゃんも挑戦!
ブランちゃんは音も怖がらず、ハウスの扉を開けた瞬間、自分からすすんで入っていきました♪

ハウスのような狭い場所は、怖がらずに中に入れる子もいれば、すぐに入れない子もいます。
警戒してなかなか入れない子は無理に押し込むのではなく、自分で確かめさせて、自分からすすんで入れるように誘導してあげます。

初めて何かにチャレンジさせるときは、嫌な経験にならないように、たとえ時間がかかってもその子のペースに合わせてあげることが重要です。





ドライヤーを使っての刺激に慣れる練習も、大分慣れてきたようです♪
最初の頃は音や風を少し怖がっていたランちゃんも、少しずつ平気になってきました!


最後に当院看護士の犬を交えて犬同士のあいさつの練習を行い、この日のパピークラスを終了しました。


                          


パピークラスは、いつでもご参加いただけます♪
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2010年5月25日火曜日

パピークラス

4月16日(金) 院内にてパピークラスを開催いたしました。(パピークラスとは)

今回の参加者は、
・フレンチブルドッグのブランちゃん です♪
今までのパピークラスの様子

今回はタオルを使って、足先や顔の周りを拭く練習をしました。


タオルはヒラヒラと動くので、わんちゃんにとって楽しいおもちゃになりかねません。
しかし、タオルを噛まれてしまってはうまく拭いてあげる事ができませんので、タオルを噛まれないように、ごほうびで気をひきながら足先を拭いていきます。

普段からおうちで顔周りをこまめに拭いてあげていたそうで、ブランちゃんの飼い主様はとっても上手に出来ておられました!


新しく、洋服を着せる練習もしました!




ブランちゃん、とっても可愛いですね♪

わんちゃんに洋服は必要ないと思われる方もいらっしゃると思いますが、病気や怪我などの治療の為にガーゼや包帯を付けたり、体に何かを付けなければならない状況になっても、普段からそういうことに慣らしておくことでストレスを軽減することが出来ます。
また、洋服を着せることは全身を触れなければ出来ないことですので、全身を触る練習にもなります!




前回練習したフセの体勢から、今回は横になりお腹を見せる「ゴロン」の練習もしました。

ブランちゃんはゴロンの体勢になるのが苦手なようで、少し苦戦していましたが、最後はお腹を見せ仰向けになることが出来ました!
ゴロンの体勢になることが出来れば、普段見られないお腹周りの健康チェックが出来るようになります。


次は歯みがきの練習です。

今回は歯ブラシに歯を当て、歯をみがくことにチャレンジ!
まだすべての歯をみがくことは出来ませんが、ブランちゃんは歯ブラシを噛まず、上手に歯みがきが出来ていました♪


☆おまけ☆




浴衣も似合うブランちゃんでした♪

                       

パピークラスは、いつでもご参加いただけます♪
ご興味のある方・参加をご希望の方は、当院までお問い合わせ下さい!

なかで動物病院(072-271-7225)

パピークラス

4月12日(月) 院内にてパピークラスを開催いたしました。(パピークラスとは)

今回の参加者は、
・フレンチブルドッグのブランちゃん です♪
今までのパピークラスの様子

この日は爪切り・歯みがきの練習から始まりました。

まずはブランちゃんを抱っこし、ゆっくりお腹をなでて落ち着かせます。
落ち着いたところで足先を触り、爪を切ります。

足先は、触られるのを嫌がる子が多いのですが、ブランちゃんは上手に爪を切らせてくれました♪




次に歯みがきの練習です。
しっかりと歯みがきをするためには、片手で唇をめくって歯を見て確認し、もう片方の手で歯ブラシを持たなければなりません。

今回は歯ブラシを片手に持ちながら、ブランちゃんの歯を見る練習をしました。




様々な刺激に慣れる練習では、目覚まし時計・ドライヤーなど、音や風が出るものを使用しました。

こういった人間が生活の中で当たり前に使っている物や音でも、わんちゃんにとっては初めて出会うものです。
わんちゃんがこれらに初めて遭遇した時、怖い経験をすると「あの音がすると怖い!」などという学習をしてしまうことがあります。
それらに対して怖い印象をつけないよう、その子の反応を見ながら慎重に慣らしていくことが必要です。

ブランちゃんは、目覚まし時計の音やドライヤーの風・音も平気な様子でした♪




オスワリ・フセの練習では、手でブランちゃんを誘導し、オスワリ・フセの形にする練習をしました。

ブランちゃんは、まだ「オスワリ」や「フセ」という号令で何をすればいいのかを知りません。
まずは号令をかけず、フセとはどんな体勢をとるのかを手で誘導して教えます。
それが出来るようになってきたら、誘導と号令を合わせていき、最終的に号令だけでフセが出来るようにしていきます。

                       

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2010年5月24日月曜日

ノバルティス 皮膚病パスートセミナー アドバンス(応用)編

昨日昼2時より大阪YMCA国際文化センターにて行われた ASC動物皮膚病センター院長 永田雅彦先生による皮膚病セミナーに参加してまいりました。
このパスートセミナーとは、手元にある端末を操作し、先生が出される問題に対して全員が回答をするといった楽しいセミナーです。昨年行われた基礎編にも参加したのですが、今回は実際に永田先生が診断や治療に苦労され悩まれている事例を、自分達ならどう考えるといった感じでセミナーは進みました。
永田先生の治療の中で他の先生があまり行わない事に、精神的要因を重視した抗うつ薬の処方があります。犬にうつ病?と思われる事も多いのだそうですが、現代のストレスがわんちゃんの皮膚病を悪化させているようです。

2010年5月21日金曜日

甲状腺機能亢進症

 昨日夜9時半より北摂夜間救急動物病院にて行われた、平田雅彦先生による血液学セミナー「甲状腺機能低下症の治療~甲状腺機能亢進症の診断、治療」に参加してまいりました。
甲状腺機能低下症の中で、臨床兆候が見られない潜在性甲状腺機能低下症は基本的に投薬の必要性はないのですが、高脂血症や抗サイログロブリン抗体陽性が伴う症例では治療が推奨されています。

甲状腺機能亢進症は特に高齢の猫で多い病気です。95%以上が10歳以上(平均13歳)で発症し、ほとんどが良性の線種様過形成ですが、この中で1~3%は悪性です。症状としては、よく食べているのに痩せてくる、多飲多尿、活発になる、下痢、嘔吐などがあります。
この中で活発になるというものの中には、攻撃的な行動、不安な表情、徘徊(夜鳴き)、てんかん様発作といったものも含まれてきます。
10年ほど前まではこの病気を日本では診る事自体稀だったのですが、最近は検査も簡単にできるようになったおかげで、私達のような病院でもこの病気をたびたび診るようになってきました。
この病気のやっかいな所は、他の疾患と症状が似通っており間違いやすいという事です。特に炎症性の肝臓、腸疾患と間違えてそれに対する治療を行うと、甲状腺機能亢進症の症状も抑えてしまい病気を隠してしまう事もあります。
ただ診断自体はそれほど難しくなく、遊離甲状腺ホルモン(FT4)が基準値を超えていれば確定診断となります。
アメリカでは10歳以上の猫のスクリーニング検査に、この甲状腺ホルモンの測定は欠かせられない項目となっています。皆様の猫ちゃんも一度検査を受けられてはいかがでしょうか。

2010年5月19日水曜日

パピークラス

4月3日(土) 院内にてパピークラスを開催いたしました。(パピークラスとは)

今回の参加者は、
・フレンチブルドッグのブランちゃん です!
今までのパピークラスの様子


パピークラスの初回はカウンセリングから始まります。
カウンセリングでは生活環境の確認や、飼い主様が困られていることなど、現在の状況を把握します。

カウンセリングの中で、「ブランちゃんがなかなか落ち着くことが出来ない」とのお話がありましたので、ブランちゃんを落ち着かせる練習から始めました!

安国先生がブランちゃんを膝の上に仰向けで抱っこし、ゆっくりお腹をなでてあげると・・・


最初は興奮してじっとすることが出来ませんでしたが、だんだん落ち着き、気持ちよさそうな表情に!
先生の膝の上で落ち着くブランちゃんの姿には、飼い主様もびっくりされたご様子でした。

飼い主様にも同じように抱っこしていただき、落ち着いたところでお口の中を見る練習もしました♪


この他、様々な刺激に慣れる練習も行いました。
好奇心旺盛なブランちゃんは初めて見るものや音に対しても特に怖がる様子はありませんでした。


色々な物に興味を示し、自分から近寄り、においを嗅いでチェックしていました!


                       


パピークラスは、いつでもご参加いただけます♪
ご興味のある方・参加をご希望の方は、当院までお問い合わせ下さい!

なかで動物病院(072-271-7225)

2010年5月14日金曜日

臨床免疫学2

 昨日夜9時よりJVBP主催で開催されている石田卓夫先生による大阪レクチャーシリーズ「臨床免疫学2」に参加してまいりました。
今回は主に皮膚病として見られる免疫に関連した疾患を講義されました。
この中で食物アレルギーで起こる腸上皮の異常が、本来アレルゲンではない食物にもアレルギー反応を起こしてしまい痒みがでてしまうので、腸上皮の異常が収まるまでの約6ヶ月は対症療法を併用しながら一度変更した食事はむやみに変更しないといった内容を話されておりました。
実際には食事を変更しアレルゲンとなる食物が入っていなければ痒みが収まってくる実感は感じられるものですが、皮膚の症状はすぐには治らない事が多いですので飼主様の満足を得られにくい病気ではあります。
その他にも猫の喘息、アトピー、好酸性肉芽腫、蚊刺過敏症、天疱瘡など盛り沢山な内容でした。