2011年5月27日金曜日

VRCグランドカンファレンス ~腫瘍学セミナー

 昨日夜9時より、ネオベッツ主催で行われた腫瘍学セミナーに参加してまいりました。
今回のカンファレンスは、放射線治療について大阪府立大学にて実際に治療を行っている秋吉 秀保先生をお招きして行われました。
まずはVRセンターの田戸 雅樹先生から、放射線についての基礎的な講義があり、その後秋吉先生から放射線治療についての説明をしていただきました。
放射線治療については人と異なり、麻酔下で照射を行わなければならない、費用も1回の照射で約10万円、それを5~7回行わなければならないという高いハードルがありますのでそうそう一般的ではありませんが、当院でもこの治療で過去に完治した症例を経験していますので、諦めずにチャレンジしていただけたらという気持ちがあります。

2011年5月20日金曜日

軟部外科シリーズ 第3回 門脈体循環シャントのはなし

 昨日夜9時より大阪ペピィ動物看護専門学校セミナールームにて行われた、JBVP主催 大阪レクチャーシリーズ 軟部外科シリーズ第3回 「門脈体循環シャントのはなし ~先天性・後天性・肝性脳症を考える」に参加してまいりました。
講師はネオベッツVRセンターの循環器のエキスパート 進 学之先生です。
門脈体循環シャントとは、簡単にいうと腸から栄養分を取り込んだ血液が肝臓を素通りし、そのまままた全身の血流に戻ってしまう病気です。この異常をもった動物は肝臓で処理されるべきアンモニアなどが、血液の中に高い濃度で残っている事が多いので、肝性脳症と呼ばれる神経症状を伴っている場合があります。
この病気を見つけていく最初のスタートとして、血液検査が重要となっていきます。院内でのアンモニア濃度測定、食前食後の胆汁酸濃度を測定することによって、腸肝循環に異常がありそうなのかを診ていきます。確定診断にはCT検査が必要なのですが、その診断精度は、ほぼ100%と言われていました。
門脈体循環シャントの手術には、現在様々な手技があります。すべてにおいて安全な方法というものはありませんが、進先生の行っている手技は手間はかかるのですが精度の高い方法だと思われます。
術後の合併症として5%ほどの動物で発作が起きています。予後不良で亡くなってしまう動物もおられるので、術前の話合いは重要となります。しかしもし手術をして、元気になれたり、将来予測される病的な状態を避けられる可能性が高いのであれば、手術は充分に検討する価値があると思います。
最近では、飼主様の意識の向上、診断精度の向上により、この病気を早期発見する機会が増えてきております。尿結石といった一般的な異常から、この病気が発見されたケースも多々ありますので、気になる事があれば、動物病院に御相談してしてください。

2011年5月14日土曜日

しつけ方教室

5月9日(月) 安国宣子先生による、しつけ方教室が院内にて行われました。

ご参加いただいたのは、チワワのゆずちゃんと飼い主様です。
今回は2回目の実践教室でした。
(1回目の様子についてはこちらをご覧下さい)


しつけ方教室は個人レッスンです。
レッスンの内容は飼い主様のお悩みに合わせて行われます。

安国先生のしつけ方教室は、「飼い主様にわんちゃんの習性や行動をよくご理解していただくこと」 そして、インストラクターがわんちゃんをしつけていくのではなく、「飼い主様にわんちゃんの『しつけ方』を学んでいただくこと」を目的とされています。
また、お教室は個人レッスンですので、他の人やわんちゃんが苦手な子も気兼ねなくご参加いただけると思います。

しつけ方教室については、安国先生のご自宅、または当院での出張教室にてご参加可能です。
しつけに関するカウンセリング・しつけ方教室にご興味のある方、参加をご希望の方は当院までお問い合わせください。

なかで動物病院 (072-271-7225)