昨日夜9時よりJBVP主催にて行われた、大阪レクチャーシリーズ「臨床腫瘍学4」に参加してまいりました。
今回のテーマは治療学総論で、四国動物医療センター 入江充洋先生が最近参加されたロスやフランスでの腫瘍学会での最新の知見も織り交ぜながらお話いただきました。
まずお話されたのは、RECIST(Response Evaluation Criteria in Solid Tumors)という新しい治療効果判定についてで、これは従来使われてきたWHOの基準の問題点を克服するよう考案された新しい基準です。人医の世界では約10年ほど前より徐々に取り入れらてきたものですが、獣医医療の中ではまだまだ一般的ではありません。
その他にも、緩和治療における低用量抗がん剤投与や、鎮痛剤のワイドアップ効果目的でのケタミン使用、抗癌剤治療中のDICや敗血症、抗癌剤の取り扱いなど、様々な臨床に役立つ情報をお話いただきました。