今回から講義は呼吸器に入り、まずは上部気道に関する疾患についてお話いただきました。講義の最初に中島先生が言われたことは、一般の獣医さんが見過ごす3大疾病の1つに、この上部気道疾患があるという事でした。この言葉にはとても納得できました。実は先日手術を行った症例に、まさに今回の講義に出てくる「喉頭虚脱」であった子がいたからです。臨床兆候は特になかったのですが、喉頭が正常の位置になく、気管挿管が非常にやりにくい子でした。思い返せば兆候は感じられたのですが、このように講義を受けていなければ、見過ごしてしまう可能性は充分にあります。
今回も鼻腔形成術、軟口蓋切除術などのポイントをついた講義を、動画を見ながら分かりやすく説明していただき充実した勉強会でした。