昨日夜9時より、HJS主催で行われた外科学セミナーに参加してまいりました。今回のテーマは、食道から胃の幽門までの疾患に対する外科的アプローチです。
食道は血管の乏しい器官で癒合不全になりやすく、縫合には注意が必要です。胸部食道の外科では、肋間を開創することによる問題がありますが、右大動脈弓遺残など外科でしか解決できなく、また早期に行わなければならない場合には、必要なテクニックとなります。胃は消化管外科の中で最もよく行われるものですが、それでもY-U前進幽門形成術、有茎胃弁、内反性惻々幽門形成術、Billroth Ⅰ、Ⅱ、胃・空腸吻合術など胃から腸管への通過障害を改善するテクニックはなかなか知らなければ難しいものです。