2017年12月29日金曜日

年末年始の休診日のご案内

誠に勝手ながら、
12月31日(日)〜1月3日(水)は
休診とさせていただきます。

年始は1月4日(木)から通常通りの診療となります。

いよいよ新年が近づいてきました。
皆さま、それぞれのお正月を迎える準備に忙しい毎日を過ごされているのではないでしょうか?
年末年始の慌ただしい雰囲気にストレスを感じたり、いつもと違うものを食べてしまったりと、ワンちゃんネコちゃんも体調を崩しがちになります。

楽しいお正月を過ごせるよう、ワンちゃんネコちゃんの体調に変化がないか、しっかりと観察してくださいね。


VRCグランドカンファレンス 近畿地区学会受賞演題 記念講演〜神経病シリーズセミナー

 昨日夜9時より、ネオベッツ主催にて開催されたVRCグランドカンファレンスに参加してまいりました。今回は2部構成で、1部は近畿地区学会受賞演題 3題をそれぞれ質疑応答を入れ20分ずつお話され、後半は “椎体固定の適応と実際の手術手技” と題し、ネオベッツVRセンター 神経病専門医 王子 隆先生が様々な椎体固定症例について語って頂きました。
 門脈低形成、リンパプラズマ性腸炎、膵炎の症例が胆嚢疾患を起こした時のリスクや、上部気道疾患が及ぼす上部消化管の重度な影響、脊椎すべり症における椎間腔狭窄、変形性脊椎症の頻度など興味深い話の連続で、後半の椎体固定術へとより深い領域に入っていきます。年末最後のセミナーにふさわしい楽しい時間となりました。

2017年11月29日水曜日

眼科学シリーズ4 眼瞼および角膜の手術

 昨日昼1時半より、堺市獣医師会主催で行われた学術セミナーに参加してまいりました。今回は眼科学シリーズ最終回 「眼瞼および角膜の手術」講師はネオベッツVRセンター 小山博美先生です。
 まず、手術を行う上で重要な毛刈り、消毒から狭瞼器などの便利グッズまでしっかりとお話頂きました。その後、眼瞼腫瘤摘出術、内反、外反症整復術など臨床でよく遭遇する眼瞼の手術法、最後に直接角膜に対する手術法などをたっぷり2時間講演されました。
 参加されている獣医師会の先生達も、最新の眼科学のアップデートに真剣にメモを取られておりました。

2017年11月24日金曜日

猫の眼の中

 昨日昼2時より、梅田クリスタルホールにて行われた富士フィルムメディカル主催の眼科セミナー「猫の眼の中〜予想外の展開に戸惑わないために」に参加してまいりました。講師はイスラエル国立エルサレム・ヘブライ大学コレット獣医学校 ロン・オフリ教授です。
 4時間に及ぶ講演は、猫のぶどう膜炎・高血圧網膜症・その他の猫の網膜症・緑内障・腫瘍と瞳孔異常の5部構成でしたが、多くの時間をぶどう膜炎に割いてお話しされました。犬に比べれば猫のぶどう膜炎の原因は限られてはいますが、特発性と呼ばれる原因が不明のものが30〜60%もあり治療に苦慮するものでもあります。その他にも遺伝に関連しないや、中高年の雄猫に多い(ストレス)など犬とは異なる傾向があります。
 その他にも4時間たっぷりと、内容豊富な勉強会でした。

2017年11月1日水曜日

「切る腫瘍、切らない腫瘍」

 昨日夜9時より、大阪ペピイ動物看護専門学校2Fセミナー室で行われた、HORIBA MedicalとPEPPY協賛で行われた腫瘍学セミナーに参加してまいりました。講師は、自身も10年前に急性白血病を患い、骨髄移植により寛解された経験をお持ちの四国動物医療センター院長 入江 充洋先生です。
 動物の寿命が伸びるにつれ、死亡原因の多くを占める腫瘍は避けることの出来ないものとなりました。早期発見、早期治療が基本ではありますが、しかし発見した時にはすでにかなり進行していることもあります。場合によっては手術を行うことで、悪化させてしまう種類もあります。一体どうすれば患っている動物を楽にすることができるか、いつも悩むことばかりです。しかしその中でも、新しい知見を学ぶことにより、良い結果を得られることも多いです。今回も乳腺ガンに対する新しい治療薬の知識を得ることが出来ました。今後も情報に対するアンテナは張っていきたいと思います。

2017年10月26日木曜日

眼科学シリーズ3 非潰瘍性角膜疾患

 昨日昼1時半より、堺市産業振興センターにて行われた獣医師会主催の眼科セミナーに参加してまいりました。講師は前回に引き続き、ネオベッツVRセンターの小山 博美先生です。
 乾燥性角結膜炎(ドライアイ)以外はあまり頻繁に遭遇する疾患ではありませんが、角膜ジストロフィー、脂質性角膜症などはたまに見られる疾患です。最近では猫の黒色壊死症が話題になりますが、当院では比較的ヘルペスのコントロールがうまくいっているためか、遭遇する機会がありません。毎回診療時間の合間に行われる勉強会ですが、かなりの出席率で獣医師会の熱気を感じます。

2017年10月8日日曜日

休診日のお知らせ

誠に勝手ながら、
10月6日(金)午後~9日(月)は
休診とさせていただきます。

10月6日(金)の午前中は、平常通り診察致します。

また、だんじり祭の関係で当院周辺の道路にて交通規制がかかる可能性がございますので、ご来院・ご帰宅の際には十分ご注意ください。



お薬・フード・サプリメント等のご注文は、予め余裕を持ってご連絡くださいますようお願いいたします。


ワンちゃん、ネコちゃんが大きな音が苦手な場合、お祭りの間は体調を崩しがちです。
静かに過ごせるスペースの確保とお水とトイレを我慢せずに済む工夫をしておきましょう。
体調に変化がないか、しっかりと様子を観察しておきましょう。

2017年10月1日日曜日

HJS Start Line セミナー 特別編 2017 麻酔

 9月29日夜9時より、HJS主催で行われた麻酔学セミナーに参加してまいりました。今回は東北大学助教授で、獣医師の佐々木一益先生と麻酔科専門医の勢旗幸子先生による合同セミナー「開業時から差をつける麻酔技術」という特別編です。
 現在、小動物臨床における麻酔は、バランス麻酔と呼ばれる複数の薬剤を手術の目的に合わせて、組み合わせていくものが主体になっております。しかし多くは経験に基づいた薬剤の選択であり、人医のような徹底したデータ主義ではありません。動物医療自体の不完全な教育、またどのようにしても動物と完全なコミュニケーションがとれない以上、主観に基づいた決定をしなければ先に進めないといった、行き詰まり感がある中での苦渋の選択に他ありません。
 これほど曖昧な中、さらに不確実な手術を行うのに、全く検査もせずに麻酔をかけるといった事が、どれだけ世の中で行われているのでしょうか?「清水の舞台」のような賭けをしなくてもよい獣医医療の時代は来るのでしょうか?

2017年9月27日水曜日

眼科学シリーズ2 潰瘍性角膜疾患

 昨日昼1時半より、堺市産業復興センターにて行われた堺市獣医師会主催の眼科学セミナーに参加してまいりました。
 今回は、眼科疾患としては日常よく遭遇する、角膜の傷について2時間じっくりとお話いただきました。たまたま、当院でも角膜潰瘍の方が重なって来られ、多くが自己血清点眼液により治癒されましたので、この療法の有効性を再確認致しました。また、この疾患に罹患されている背景にドライアイが非常に多いということも納得です。基本に忠実である事を実感するこの頃です。

2017年9月23日土曜日

第4回大阪府立大学獣医臨床センター学術セミナー (OPU-VMCセミナー)

 昨日夜9時より、大阪府立大学獣医臨床センターにて行われた学術セミナーに参加してまいりました。今回は2部構成となっており、第1部を特殊診断治療学教室の長谷川 貴史先生が「最低限の設備で最大限の診察効率を!」と題し、眼科診療の基礎や陥りやすいポイントをお話しいただきました。第2部は、獣医内科学教室の谷 浩行先生による「微生物学的検査を復習しよう」とその題名通り、グラム染色を主体に、薬剤感受性試験について、突っ込んだお話をしていただきました。夜遅くまで多くの先生方や学生の方も参加され非常に真面目なセミナーでした。

2017年8月31日木曜日

眼科学シリーズ1 眼科のエマージェンシー

 昨日昼1時半より、堺市獣医師会主催で行われた学術セミナーに参加してまいりました。
 今回から4回シリーズで行われる眼科学第1弾目、ネオベッツVRセンターの小山 博美先生による緊急性が高い眼科疾患についてお話いただきました。内容は今まで何度も講演されているもののアップデートですが、やはり何度聞いても毎回ハッとする瞬間があります。常日頃、情報を収集するだけでなく上手にアウトプットする練習もしなくてはいけないですね。

2017年8月25日金曜日

VRCグランドカンファレンス 歯科医師の考える〜コンセプトをもった獣医歯科学〜

 昨日夜8時よりネオベッツ主催で行われた、歯科学セミナーに参加してまいりました。
 今回の講師は、大分県で動物整形外科病院を開業されている樋口先生の御子息であり、歯科医師と獣医師のダブルライセンスを持つ樋口 翔太先生です。獣医歯科の世界には現在多くの専門医がいらっしゃいますが、人医のライセンスを持った専門医は初めてです。今回のセミナーでも、現在実際に人の歯科医師としても働かれている立場から、鋭い視点から動物の歯科を語られました。今までの歯科セミナーとは違う視点で語られる内容は興味津々でした。

2017年8月10日木曜日

夏季休暇のお知らせ

誠に勝手ながら、
2017年8月13日(日)~15日(火)
休診とさせていただきます。

8月12日(土)は、通常通り、午前・午後とも診察いたします。
お薬を続けておられる飼い主様は お薬の残りの確認をお願いいたします。

業者夏季休業の都合上、フードのご注文は16日(水)以降にお願いいたします。

大変暑い日が続いています。
エアコンなどを上手に使って、熱中症対策をしましょう。
また いつでもお水が飲めるように 数か所に水のみを置くなど工夫してください。
ワンちゃん、ネコちゃんが自分で温度調整ができるよう、凍らせたペットボトルを置いたり、風通しの良い場所を確保しておくのも大切です。

2017年7月31日月曜日

Dog Skin Day

 昨日昼1時半より、グランフロント大阪うめきたSHIPホールにて行われた、皮膚病セミナーに参加してまいりました。今回の講師は、チューリッヒ大学獣医学部教授 Claude Faerot先生、ノースカロライナ州立大学獣医皮膚免疫学分野教授 Thierry Olivry先生のお二人でした。
 日本では、減感作療法は未だアトピーの主たる治療方法として確立されているわけではありませんが、北米、ヨーロッパではアトピーの中心的な治療と認知されています。日本では、長らく正式に使用できる減感作薬がなく、臨床的に実地しづらい状況でした。しかし、今回のセミナーで国内初の正式な減感作薬アレルミューンの海外での評価を聞き、非常に興味深いと思いました。また、プロアクティブ(先制治療)に関してのデータも近年どんどん出てきておりますので、これからのアトピー性皮膚炎の治療に変化があるだろうと思います。

2017年7月28日金曜日

VRCグランドカンファレンス 整形外科学シリーズ

 昨日夜9時より、ネオベッツ主催で行われた整形外科学セミナーに参加してまいりました。今回は“橈尺骨骨折治療”〜手術計画の立案と様々な固定方法の秘訣〜と題し、ネオベッツVRセンターに来られたこれまでの症例から、基本的な情報、手術計画の立て方、そして後半には、8例の具体的なケースレポートを詳しくお話しいただきました。いつもながらあっという間の2時間でした。

2017年7月27日木曜日

肥満細胞腫の診断と治療 アップデート2017

 昨日夜8時より行われた、犬用分子標的薬トラセニブ(パラディア)の臨床セミナーに参加してまいりました。
 セミナーは2部構成で、第1部は動物専門病理検査のノースラボ 賀川由美子先生による肥満細胞腫の新しい病理学的分類をお話しになりました。Patnaik分類とKupel分類の臨床上の使い分けについて非常に分かり易い内容でした。第2部は日本小動物がんセンター、センター長 小林哲也先生による、最新の分子標的薬使用法をお話しいただきました。トラセニブが発売されてから、様々な臨床使用が行われ、その結果からより良い薬用量、適応症例が少しずつ分かってきました。メーカーが推奨する方法以外の効能外使用にも触れられ、現実的により良い医療を提供する熱意を感じました。
 夜遅くまで非常に多くの先生達が集まり、熱気に溢れた一夜でした。

2017年7月24日月曜日

救急医療・急性疾患の画像診断

 昨日昼1時より、グランキューブ大阪にて行われた救急医療・急性疾患のセミナーに参加してまいりました。座長を務められた入江先生は、自身の経験より人の医療機関の現場に入り、そこで行われているFAST(Focused Assesment with Sonography for Trauma)やPoint-of-Care Ultrasonographyを小動物臨床に導入する重要性を語られました。その後、東京で画像診断専門病院をされている小野先生が急性腹症の総合画像診断について、ネオベッツVRセンターの宇根先生は、CT画像から急性疾患の手術アプローチをどのように導いてくるかなどの実践的な話を、最後にやはり東京で夜間救急動物医療センターで実際にFASTを実践されている中村先生から、貴重なアドバイスをいただきました。あっという間の4時間でしたが、非常に価値のある時間でした。

2017年6月23日金曜日

VRCグランドカンファレンス 神経病シリーズ

 昨日夜9時より、ネオベッツ主催で行われた神経病学セミナーに参加して参りました。今回は “脳腫瘍・脊髄腫瘍の現在地” と題し、主に外科的手技についてお話しいただきました。犬猫の脳腫瘍で最も多い髄膜腫は、外科的に摘出する事が重要で、なおかつ術後の予後が期待できる腫瘍でもあります。現在では、脳実質を保護するためのセレシート、硬膜補填のための人工硬膜、部分的な欠損を埋めるフィブリン糊、頭蓋骨再建のためのチタンメッシュプレートなど人医先端素材を利用し、治癒の経過も良好です。猫は臨床症状は重く出ていても、髄膜腫の確率が高く、脳ヘルニアからの回復も期待できるため手術を検討する価値はあると思われます。

2017年5月28日日曜日

心疾患治療のこれから

 昨日夜9時より、ベーリンガーインゲルハイム主催で行われた「心疾患治療のこれから」と題した講演に参加して参りました。講師は九州で心臓外科を行っておられる平川 篤先生です。
 僧帽弁閉鎖不全症は犬では、非常にポピュラーな病気です。今では、弁形成術など外科的なアプローチをある程度、一般的に行えるようにまでなってきてはいますが、やはり治療の主体は内科的な薬物療法です。そのなかでもピモペンダンの使用方法は近年目覚ましい発展を遂げております。2016年に発表された症例数過去最大の大規模な二重盲検試験 EPIC Studyにより、その使用時期はステージB2の段階にまで進みました。これにより、肺水腫の発生を遅らせ、生活の質を高め、快適な時間を長く過ごさせることができるでしょう。

2017年5月21日日曜日

Dr.廉澤 手術ビデオを用いた外科セミナー 乳腺腫瘍

 昨日夜9時半より、北摂夜間救急病院にて行われた、酪農学園大学外科学教授 廉澤先生による乳腺腫瘍の外科に参加してまいりました。
 乳腺腫瘍は、犬猫では非常にポピュラーな腫瘍ではありますが、犬と猫での悪性度の違い、炎症性乳癌のような独特な病態を示す存在によって、診断から外科的治療の選択で実は、非常に悩ましい病気でもあります。人と違いエストロゲンレセプターの数が少ないなどホルモン療法などの治療のオプションも限られてきます。事前に免疫染色などを行っても、悪性度を決定することができず、基本取り残さない為に大きく取る事になります。
 今後、新しい評価方法が確立するまでは、出来るだけ早く、腫瘍が小さい間に、外科的に取るべきだと思われます。

2017年4月28日金曜日

VRCグランドカンファレンス 腫瘍学シリーズ

 昨日夜9時より、ネオベッツ主催で行われた腫瘍学セミナー “乳腺腫瘍”に参加して参りました。
 犬においては、一般的な腫瘍の一つに挙げられますが、実によく誤解され、またデータ的にも精査されていません。多くの国で様々な条件でデータが取られ、結論に根拠があるものでもありません。ただはっきりとしている事として、通常の乳腺腫瘍は拡大根治手術を行わなくても再発のリスクは低いが、激しい炎症を伴う乳癌については恐らく通常想定しているマージンをはるかに超える範囲で切除を行わなければ、再発防止にはならないという事でしょう。古くて新しいこの腫瘍について再度、慎重に対峙しなければならないと確信いたしました。

2017年3月20日月曜日

トイ犬種における橈尺骨骨折の治療

 昨日、朝10時より大阪府立大学 i-siteなんばにて行われた、「トイ犬種における橈尺骨骨折の治療〜匠が伝授する手術のコツとピットフォール」と題した日本獣医麻酔外科学会 第2回近畿地区講習会に参加してまいりました。夕方4時からは大阪府立大学の大橋文人先生の退職記念講演「獣医における軟部組織外科の過去・未来」も行われ、充実した1日となりました。
 講習会の内容としては、現在主に紹介症例を診察される近畿地区の整形外科の名医たちが、各々、理論的かつ臨床的に、いかにその症例に良い結果をもたらすかを語ってくださいました。私が以前、藤井寺動物病院にて御指導頂いた川田 睦先生も以前と変わらず、熱意に溢れた講演を聞かせてもらえました。現在はロッキングプレートを主体とした骨折部の固定が主流ですが、それだけでなく、従来型のコンベンショナルプレートと併設したり、ピンニングや創外固定を施したり、ロッキングプレートを創外(創内)固定的に設置したり、はたまた大阪大学やパナソニックと共同で、CT、3Dプリンターを活用し、カスタムメイドのプレートを実際の治療に取り入れていらっしゃる先生もおられました。
 現在でも獣医医療は進歩し続けていますが、1日1日は実感できるものではありません。しかし最後の大橋先生の講演を聞きながら、私が臨床に出てからの22年をひしひしと実感してしまいました。

2017年1月4日水曜日

新年明けましておめでとうございます。


明けましておめでとうございます。
1月4日(水)より 診療スタートです。
2017年もスタッフ一同、気を引き締めて参ります。
皆様にも、より良き年となりますようお祈り申し上げます。