2017年6月23日金曜日
VRCグランドカンファレンス 神経病シリーズ
昨日夜9時より、ネオベッツ主催で行われた神経病学セミナーに参加して参りました。今回は “脳腫瘍・脊髄腫瘍の現在地” と題し、主に外科的手技についてお話しいただきました。犬猫の脳腫瘍で最も多い髄膜腫は、外科的に摘出する事が重要で、なおかつ術後の予後が期待できる腫瘍でもあります。現在では、脳実質を保護するためのセレシート、硬膜補填のための人工硬膜、部分的な欠損を埋めるフィブリン糊、頭蓋骨再建のためのチタンメッシュプレートなど人医先端素材を利用し、治癒の経過も良好です。猫は臨床症状は重く出ていても、髄膜腫の確率が高く、脳ヘルニアからの回復も期待できるため手術を検討する価値はあると思われます。