2013年12月6日金曜日
2013年11月29日金曜日
HJSセミナー 実習 側々吻合
昨日夜9時より、HJS主催の消化器疾患ガイドラインセミナー「腸の外科疾患ガイドライン 側々吻合」に参加してまいりました。
今回も中島先生による「ハーバード白熱教室」ばりの活気に溢れた講義を受け、さらに模型を用いた実習に入ります。実習中も個別に指導をしていただき、なかなか自分では気づかないクセを正してもらえます。
講義の内容は解剖から器具の選択、腹部にアプローチする場合のコツなどをお話頂きながら、胃ー腸管吻合のテクニックを学びました。中島先生の講義を受けていてつくづく思う事は、このような指導をもっと早く受けたかったということです。あれだけ時間のあった大学時代に、これだけのボリュームと情熱のこもった授業があったならと悔やまれます。今は本当にいい環境です。
今回も中島先生による「ハーバード白熱教室」ばりの活気に溢れた講義を受け、さらに模型を用いた実習に入ります。実習中も個別に指導をしていただき、なかなか自分では気づかないクセを正してもらえます。
講義の内容は解剖から器具の選択、腹部にアプローチする場合のコツなどをお話頂きながら、胃ー腸管吻合のテクニックを学びました。中島先生の講義を受けていてつくづく思う事は、このような指導をもっと早く受けたかったということです。あれだけ時間のあった大学時代に、これだけのボリュームと情熱のこもった授業があったならと悔やまれます。今は本当にいい環境です。
2013年11月15日金曜日
猫の糖尿病
昨日夜9時より、JBVP主催で行われた「猫の糖尿病」に参加してまいりました。
今回も前回に引き続き、たけうち動物病院 竹内 和義先生です。
猫の糖尿病は、犬と違いⅡ型糖尿病が80〜95%を占めます。肥満が最も重要な発病因子ですが、飼っていらっしゃる方があまり気にされていない場合が多いため、病気が進行してからでないと病院にはかかられない傾向があります。
猫は犬と違い肉食動物ですので、市販の粗悪なキャットフードを食べ続けることで糖尿病になってしまうことがあります。
猫の糖尿病は犬と違い、治る事がある病気ですので、いかに早くうまいコントロールをするかにかかってきます。症状はお家では判断のつかない場合が多いですので、血液検査で持続的な高血糖を示しているなどしっかりと診断していく必要があります。
今回も前回に引き続き、たけうち動物病院 竹内 和義先生です。
猫の糖尿病は、犬と違いⅡ型糖尿病が80〜95%を占めます。肥満が最も重要な発病因子ですが、飼っていらっしゃる方があまり気にされていない場合が多いため、病気が進行してからでないと病院にはかかられない傾向があります。
猫は犬と違い肉食動物ですので、市販の粗悪なキャットフードを食べ続けることで糖尿病になってしまうことがあります。
猫の糖尿病は犬と違い、治る事がある病気ですので、いかに早くうまいコントロールをするかにかかってきます。症状はお家では判断のつかない場合が多いですので、血液検査で持続的な高血糖を示しているなどしっかりと診断していく必要があります。
2013年11月1日金曜日
HJSセミナー 実習 食道の縫合
昨日夜9時より、HJS主催の消化器疾患ガイドラインセミナー「食道疾患、胃疾患ガイドライン 食道の縫合〜裏側での結紮〜」に参加してまいりました。
今回のセミナーは「手術屋」として活躍されている中島 尚志先生が講師をされ、後半を実際に食道を模した材料を使い、3-0 PDSを用い食道の内腔側に結び目を残す縫合のトレーニングを行いました。
最初に基本的なお話からはじまり、しかし一般に言われている外科の「迷信」をデータと理論により解説して頂いたりと、かなり内容的にはマニアックです。頚部食道のアプローチから食道切開、右大動脈弓遺残手術、食道憩室、食道裂孔ヘルニアなどを実際の手術動画を見ながら解説いただきました。その後、胃の手術に移り、基本的な胃切開から胃捻転、幽門狭窄に対する幽門拡張術(Y-U前進幽門形成術、有茎胃弁)についても事細かに、動画を見ながら解説いただきました。
今回は初めて参加するセミナーでしたが、30人定員満員で、稀に見る熱気に包まれた会場でした。
今回のセミナーは「手術屋」として活躍されている中島 尚志先生が講師をされ、後半を実際に食道を模した材料を使い、3-0 PDSを用い食道の内腔側に結び目を残す縫合のトレーニングを行いました。
最初に基本的なお話からはじまり、しかし一般に言われている外科の「迷信」をデータと理論により解説して頂いたりと、かなり内容的にはマニアックです。頚部食道のアプローチから食道切開、右大動脈弓遺残手術、食道憩室、食道裂孔ヘルニアなどを実際の手術動画を見ながら解説いただきました。その後、胃の手術に移り、基本的な胃切開から胃捻転、幽門狭窄に対する幽門拡張術(Y-U前進幽門形成術、有茎胃弁)についても事細かに、動画を見ながら解説いただきました。
今回は初めて参加するセミナーでしたが、30人定員満員で、稀に見る熱気に包まれた会場でした。
2013年10月25日金曜日
VRCグランドカンファレンス「腫瘍学シリーズ」
昨日夜9時より、ネオベッツ主催で行われた腫瘍学カンファレンスに参加してまいりました。
今回のテーマは胸腔内腫瘍です。まず肺ガン、人では全がん死亡の19%を占め、男性ではがんの死亡原因第1位となっています。犬でも比較的多いもので、ビーグルでは約10%で発生すると言われています。平均10.9歳、13歳以上で増加します。咳が出るなどの症状を伴わない場合もありますので、10歳以上でよく寝るようになった、体重が減ってきたなどを感じられたら胸部レントゲン検査が推奨されています。約25%が無症状だと言われていますので注意が必要です。特徴的な症状として、四肢の骨が太くなる肺性肥大性骨症があります。足の骨が太くなり歩き方が木馬のような変な歩行をしているなら要注意です。
その他にも組織球肉腫、胸腺種、猫の肺ガン、また腫瘍に間違えやすい肺葉捻転、肺膿瘍についてお話されました。
最後は動画を交えながら開胸手技、肺葉切除についてアドバイスを頂きました。
今回のテーマは胸腔内腫瘍です。まず肺ガン、人では全がん死亡の19%を占め、男性ではがんの死亡原因第1位となっています。犬でも比較的多いもので、ビーグルでは約10%で発生すると言われています。平均10.9歳、13歳以上で増加します。咳が出るなどの症状を伴わない場合もありますので、10歳以上でよく寝るようになった、体重が減ってきたなどを感じられたら胸部レントゲン検査が推奨されています。約25%が無症状だと言われていますので注意が必要です。特徴的な症状として、四肢の骨が太くなる肺性肥大性骨症があります。足の骨が太くなり歩き方が木馬のような変な歩行をしているなら要注意です。
その他にも組織球肉腫、胸腺種、猫の肺ガン、また腫瘍に間違えやすい肺葉捻転、肺膿瘍についてお話されました。
最後は動画を交えながら開胸手技、肺葉切除についてアドバイスを頂きました。
2013年10月11日金曜日
犬の糖尿病治療最前線
昨日夜9時より、大阪ペピィ動物看護専門学校セミナー室にて行われたJBVP(日本臨床獣医学フォーラム)主催の内分泌シリーズ「犬の糖尿病」に参加してまいりました。講師はたけうち動物病院 竹内 和義先生です。
当院でも過去、現在多くの糖尿病患者様の治療にあたっています。その中でやはり、過去のPZI販売中止から、現在使用しているランタス発売までの空白期間は、最も辛い時期だったと思います。この期間、猫の糖尿病患者様は非常に困難な治療であった記憶が残っております。
今回のセミナーはベーシックな講義でしたが、その中でも最新のデータをお話頂き、特に海外でのインスリン事情や、国内製薬メーカーの秘話などは興味ある内容でした。
いつも飼主様にお話するとおり、犬はほぼ Ⅰ型糖尿病ですので、必ず一生、飼主様ご自身でインスリン注射をする覚悟が必要です。これが出来なかったが為に亡くなられたわんちゃんもいらっしゃいます。また猫はほぼ Ⅱ型糖尿病ですので、インスリン治療を止める事が出来るかもしれません。何より肥満や膵炎など、糖尿病を発症させるきっかけを起こさないように飼主様の日々の注意を怠らないよう気をつけてください。
当院でも過去、現在多くの糖尿病患者様の治療にあたっています。その中でやはり、過去のPZI販売中止から、現在使用しているランタス発売までの空白期間は、最も辛い時期だったと思います。この期間、猫の糖尿病患者様は非常に困難な治療であった記憶が残っております。
今回のセミナーはベーシックな講義でしたが、その中でも最新のデータをお話頂き、特に海外でのインスリン事情や、国内製薬メーカーの秘話などは興味ある内容でした。
いつも飼主様にお話するとおり、犬はほぼ Ⅰ型糖尿病ですので、必ず一生、飼主様ご自身でインスリン注射をする覚悟が必要です。これが出来なかったが為に亡くなられたわんちゃんもいらっしゃいます。また猫はほぼ Ⅱ型糖尿病ですので、インスリン治療を止める事が出来るかもしれません。何より肥満や膵炎など、糖尿病を発症させるきっかけを起こさないように飼主様の日々の注意を怠らないよう気をつけてください。
2013年10月7日月曜日
Dr.今井 麻酔学セミナー
10月4日(金) 夜9時半より、北摂夜間救急動物病院にて行われた日本小動物医療センター 麻酔・疼痛管理アドバイザー 今井 彩子先生による麻酔学セミナー「本当にあった怖い麻酔」に参加してまいりました。
今回はまず人の麻酔事故発生率と獣医医療との比較から始まり、獣医医療でのPS分類ハイグレード症例の死亡率の高さ、人の医療での低さに驚きました。ここで明らかなのは獣医医療での難しさ(獣医師の未熟、症例のバラエティ、マンパワーの不足)を感じます。
その後、実際の手術時のモニタリングデータを見ながら、血圧の変化がいかに術中に発生しているかについてその理由、原因、対処方法などを症例ごとに細かくお話しいただきました。
獣医医療では、対象症例が小さいため術者や助手の手による圧迫だけでさえ、生命を脅かすほどの血流障害を出すことがあります。無事に終わった手術の中にも、このような危険が潜在していたんだと考えさせられたセミナーでした。
今回はまず人の麻酔事故発生率と獣医医療との比較から始まり、獣医医療でのPS分類ハイグレード症例の死亡率の高さ、人の医療での低さに驚きました。ここで明らかなのは獣医医療での難しさ(獣医師の未熟、症例のバラエティ、マンパワーの不足)を感じます。
その後、実際の手術時のモニタリングデータを見ながら、血圧の変化がいかに術中に発生しているかについてその理由、原因、対処方法などを症例ごとに細かくお話しいただきました。
獣医医療では、対象症例が小さいため術者や助手の手による圧迫だけでさえ、生命を脅かすほどの血流障害を出すことがあります。無事に終わった手術の中にも、このような危険が潜在していたんだと考えさせられたセミナーでした。
2013年10月2日水曜日
2013年9月27日金曜日
VRCグランドカンファレンス「神経病学シリーズ」
昨日夜9時より、ネオベッツ主催で行われたカンファレンスに参加してまいりました。
今回は、“各論からせまる神経疾患” 脊髄疾患編② 〜椎間板ヘルニア以外の脊髄疾患〜という題材でVRセンターの王寺 隆先生が講演されました。
最初に頚部に起こる脊髄疾患の代表として、環軸亜脱臼を挙げられ基本的な診断おレントゲン時の注意点、CT、MRI像による予後判定、外科的治療の術式と治療成績など、また手術における合併症については、先ほどのMRI像における予後判定で問題となる呼吸不全や喉頭麻痺について述べられました。第二部では尾側頸椎変形性脊髄症(ウォブラー症候群)について語られました。ドーベルマン、ワイマラナーといった犬種では後肢のふらつきが見られた時に、まず腰部椎間板ヘルニアを疑うより、頚部脊髄疾患を疑う方がよいといった事や、CT/MRIによる診断、治療法の選択について述べられました。最後に脊髄疾患を起こす腫瘍性病変、肉芽腫性髄膜脳脊髄炎についてお話しされ2時間にわたる充実した講演が終了しました。
今回は、“各論からせまる神経疾患” 脊髄疾患編② 〜椎間板ヘルニア以外の脊髄疾患〜という題材でVRセンターの王寺 隆先生が講演されました。
最初に頚部に起こる脊髄疾患の代表として、環軸亜脱臼を挙げられ基本的な診断おレントゲン時の注意点、CT、MRI像による予後判定、外科的治療の術式と治療成績など、また手術における合併症については、先ほどのMRI像における予後判定で問題となる呼吸不全や喉頭麻痺について述べられました。第二部では尾側頸椎変形性脊髄症(ウォブラー症候群)について語られました。ドーベルマン、ワイマラナーといった犬種では後肢のふらつきが見られた時に、まず腰部椎間板ヘルニアを疑うより、頚部脊髄疾患を疑う方がよいといった事や、CT/MRIによる診断、治療法の選択について述べられました。最後に脊髄疾患を起こす腫瘍性病変、肉芽腫性髄膜脳脊髄炎についてお話しされ2時間にわたる充実した講演が終了しました。
2013年9月20日金曜日
Dr. 萩尾 心臓病学定期セミナー 第3回
昨日夜9時半より、北摂夜間動物病院にて行われた宮崎大学 獣医外科学教授 萩尾 光美先生による心臓エコーのセミナーに、ツルノ獣医科病院副院長 鶴野 佳洋先生と参加してまいりました。
今回はまず、院内でできる血流動態確認として、エアバブルを活用したコントラストエコーの活用について、そしてよくMモードで陥りやすい盲点、左房拡張の評価LA/Ao計測における計測部位による違い、ドプラ法利用時における注意事項などを2時間のセミナーをフルにお話されました。
日頃の診療で、特に猫の心エコーは術前検査としてルーチンに行っておりますが、今まで以上に注意して行うポイントを確認させていただいたセミナーでした。
今回はまず、院内でできる血流動態確認として、エアバブルを活用したコントラストエコーの活用について、そしてよくMモードで陥りやすい盲点、左房拡張の評価LA/Ao計測における計測部位による違い、ドプラ法利用時における注意事項などを2時間のセミナーをフルにお話されました。
日頃の診療で、特に猫の心エコーは術前検査としてルーチンに行っておりますが、今まで以上に注意して行うポイントを確認させていただいたセミナーでした。
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