10月4日(金) 夜9時半より、北摂夜間救急動物病院にて行われた日本小動物医療センター 麻酔・疼痛管理アドバイザー 今井 彩子先生による麻酔学セミナー「本当にあった怖い麻酔」に参加してまいりました。
今回はまず人の麻酔事故発生率と獣医医療との比較から始まり、獣医医療でのPS分類ハイグレード症例の死亡率の高さ、人の医療での低さに驚きました。ここで明らかなのは獣医医療での難しさ(獣医師の未熟、症例のバラエティ、マンパワーの不足)を感じます。
その後、実際の手術時のモニタリングデータを見ながら、血圧の変化がいかに術中に発生しているかについてその理由、原因、対処方法などを症例ごとに細かくお話しいただきました。
獣医医療では、対象症例が小さいため術者や助手の手による圧迫だけでさえ、生命を脅かすほどの血流障害を出すことがあります。無事に終わった手術の中にも、このような危険が潜在していたんだと考えさせられたセミナーでした。