昨日夜9時より、ネオベッツ主催で行われた大阪府立大学との合同カンファレンスに参加してまいりました。
今回は内分泌腫瘍についてのカンファレンスで前半はVRセンターの田戸先生による甲状腺、副腎、膵臓、卵巣、精巣の腫瘍について診断から治療にかけ、最新の情報を交えながらお話し頂きました。後半は大阪府立大学の秋吉先生により新しい腫瘍マーカーについてお話頂きました。動物の医療では、人でのように一般の臨床で利用できる確立した腫瘍マーカーはありません。その中で犬の褐色細胞種と呼ばれる、非常に診断の下しにくい腫瘍のマーカーとなりそうな、クロモグラニンAと呼ばれる糖蛋白を使った検査についての症例を発表されました。この検査はまだ一般には利用できませんが、2年後をめどに実用化を目指しておられるそうです。
今回も非常にエキサイティングなカンファレンスでした。
2013年3月1日金曜日
2013年2月26日火曜日
葉月会 国際セミナー 血液凝固系検査の解釈
昨日夜9時半より、北摂夜間救急動物病院にて行われた葉月会主催の国際セミナーに参加してまいりました。今回でJames Barr先生を講師に迎えた国際セミナーは最後となります。
血液凝固系は非常に複雑な仕組みでコントロールされおり、固める・溶かすといった相反する反応を同時に無数の場所で行っております。これがコントロール不能となり起こる代表的な疾患がDIC(播種性血管内凝固)です。
まず前半では基礎的な講義として1次、2次、3次止血の仕組みから一般的な凝固異常を検出する検査法についてお話頂きました。その後後半にはFDP'sと新しい検査法であるD-Dimerの測定について詳しく、最後に現在最も注目されているThromboelastography法についてお話頂きました。この方法で見ると凝固機能がグラフィカルに示され、非常に診断に役立つものです。
血液凝固系は非常に複雑な仕組みでコントロールされおり、固める・溶かすといった相反する反応を同時に無数の場所で行っております。これがコントロール不能となり起こる代表的な疾患がDIC(播種性血管内凝固)です。
まず前半では基礎的な講義として1次、2次、3次止血の仕組みから一般的な凝固異常を検出する検査法についてお話頂きました。その後後半にはFDP'sと新しい検査法であるD-Dimerの測定について詳しく、最後に現在最も注目されているThromboelastography法についてお話頂きました。この方法で見ると凝固機能がグラフィカルに示され、非常に診断に役立つものです。
2013年2月20日水曜日
志学会 臨時国際セミナー ショックと頭部外傷の管理
昨日夜9時半より北摂夜間救急動物病院にて行われた、志学会主催の臨時国際セミナーに参加してまいりました。昨日に引き続き、James Barr先生の講演で「ショックと頭部外傷の管理」という救急医療の最たる題材でした。
まず最初にショックの概念から病態生理、臨床症状、治療といった一連の流れに沿って分かりやすくお話して頂きました。休憩を挟み、外傷性脳損傷の診断と管理という具体的な内容に移りました。外傷性脳損傷で重要なのは、すでに起こってしまっている一次性脳損傷ではなく、我々がコントロールすべき二次性脳損傷だということです。頭蓋内圧の上昇を抑えるために、しかし循環血液量は維持する。また高血糖にならないような管理、グルココルチコイドの禁忌、酸素化、頭部挙上など具体的かつ細かなアドバイスを理論的にお話頂きました。
昨日同様、白熱し時間をオーバーしたセミナーでしたが、最後はJames Barr先生を囲み記念撮影をし楽しい時間でした。
まず最初にショックの概念から病態生理、臨床症状、治療といった一連の流れに沿って分かりやすくお話して頂きました。休憩を挟み、外傷性脳損傷の診断と管理という具体的な内容に移りました。外傷性脳損傷で重要なのは、すでに起こってしまっている一次性脳損傷ではなく、我々がコントロールすべき二次性脳損傷だということです。頭蓋内圧の上昇を抑えるために、しかし循環血液量は維持する。また高血糖にならないような管理、グルココルチコイドの禁忌、酸素化、頭部挙上など具体的かつ細かなアドバイスを理論的にお話頂きました。
昨日同様、白熱し時間をオーバーしたセミナーでしたが、最後はJames Barr先生を囲み記念撮影をし楽しい時間でした。
2013年2月19日火曜日
葉月会 国際セミナー 輸液療法 血液透析および腹膜透析
昨日夜9時半より北摂夜間救急動物病院にて、葉月会主催の国際セミナーが行われました。このセミナーはテキサス A&M 獣医救急医療学准教授 Dr. James Barr DVM, DACVECCを講師にむかえた3回に、志学会主催の臨時セミナーを加えた全4回も行われます。今回はその第1回目です。
今回のテーマは「輸液療法 血液透析および腹膜透析」です。最初は輸液、特にショック時における輸液の選択について約1時間講演されました。我々が日頃よく使用する輸液剤は晶質液と呼ばれる電解質を含んだものですが、救急の場で選択されるものとしては、コロイド溶液と呼ばれる血管内のボリュームを維持するための輸液剤です。私達の病院でも使用しているヘタスターチ、凍結乾燥血漿から最近使われ始めているテトラスターチ、ヒトアルブミン製剤や国内では手に入らないイヌアルブミン製剤について様々なお話を聞かせていただきました。休憩をはさみ、血液透析と腹膜透析の臨床的なお話をしていただきました。質疑応答も活発に行われ、予定終了時刻を大幅にオーバーし日をまたいだセミナーとなりました。
今回のテーマは「輸液療法 血液透析および腹膜透析」です。最初は輸液、特にショック時における輸液の選択について約1時間講演されました。我々が日頃よく使用する輸液剤は晶質液と呼ばれる電解質を含んだものですが、救急の場で選択されるものとしては、コロイド溶液と呼ばれる血管内のボリュームを維持するための輸液剤です。私達の病院でも使用しているヘタスターチ、凍結乾燥血漿から最近使われ始めているテトラスターチ、ヒトアルブミン製剤や国内では手に入らないイヌアルブミン製剤について様々なお話を聞かせていただきました。休憩をはさみ、血液透析と腹膜透析の臨床的なお話をしていただきました。質疑応答も活発に行われ、予定終了時刻を大幅にオーバーし日をまたいだセミナーとなりました。
2013年2月5日火曜日
カウンセリング
2月4日(月) 1時よりJAHA認定しつけインストラクターの安国 宣子先生に院内にてカウンセリングを行なっていただきました。
今回は、ちょうど1年前にパピークラスに参加された イングリッシュコッカースパニエルの むぅちゃん です!
むぅちゃんもあれから1年の間に大きく成長し、賢いわんちゃんになりましたが、どうしても食べ物に対して興味津々で、散歩中に拾い食いをしてしまいそうになるそうです。また退屈すると家具などを齧ってしまい危険なので、どうしたら安全にすごせるかというご相談でした。
むぅちゃんは基本的には「Off (ちょうだい)!」ができる子ですが、口の中に入ってしまった物までは、その魅力に勝てずに飲み込んでしまう危険があります。まずは絶えずむぅちゃんがお母さんの側(左側)を離れずに歩くトレーニングを行います。
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上手について歩けました!! |
ついて歩く練習をする時に注意する事は、ひっぱったら必ず止まり、飼い主さんが主体となってわんちゃんを散歩させる事です。
むぅちゃんは賢いわんちゃんなので短時間のトレーニングでしっかり理解してしまいました!
しかし力の強い大型犬などでは、イージーウォークハーネスやジェントルリーダーを使い練習しましょう。
もし何かを拾ってしまったとしても、上手に離すことが出来れば少しでも危険をさける事ができます。ひっぱりっこをしながらそれを離させる練習もします。
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「ちょうだい!」 |
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「じょうず!」 |
むぅちゃんはとても齧る事が大好きなので、お留守番の時には必ずコング等噛んでも壊れないおもちゃにフードをつめ、食器の代わりに使用し、又樹脂で出来た丈夫なおもちゃを噛ませて退屈な時間を楽しい物に変えていくようにお伝えされてました。
最後は安国先生の愛犬トコちゃんともなかよくマットが出来ました!!
2013年1月25日金曜日
VRCグランドカンファレンス 「神経病学シリーズ」
昨日夜9時より、ネオベッツ主催で行われたVRCカンファレンスに参加してまいりました。
今回のテーマは“各論からせまる神経疾患”〜頭蓋内疾患編②〜、前回に続き王寺先生の講演でアドバイザーとして秋吉 秀保 先生(大阪府立大学大学院 生命環境科学研究科 獣医学専攻 高度医療学講座 獣医外科学教室 准教授)が参加されました。
今回から、特発性の疾患を主題にてんかん、前庭障害、顔面神経麻痺、三叉神経麻痺のお話をしていただきました。
特発性とは原因不明という意味で、各検査でも原因が認められない病態のことを示します。まずてんかんは、特発性てんかん、症候性てんかん、潜因性てんかんに分けられます。MRIを持たない私たち一次診療施設ではそれらを診断することはできませんが、まずてんかんなのか反応性発作(肝性脳症・低血糖などの代謝性疾患・中毒など基礎疾患の改善により、脳が正常に回復するもの)、失神、心因性非てんかん発作なのかを見極めていく作業を行います。犬種特異性はないと言われていますが、遺伝的素因が疑われるビーグル、レトリバー、シェルティ、バーニーズなどは最初からてんかんを考慮に入れておかなければなりません。てんかんのコントロールには定期的な血液検査による薬の増減や変更を追加を行わなければなりません。
前庭障害は高齢犬では比較的よく見られる症状です。特徴的な眼振があり診断はさほど難しくはありませんが、それが中枢性なのか抹消性なのかでは大きな違いがあります。
顔面神経麻痺も治療はなかなか厄介な疾患ですが、甲状腺機能低下症により起こる事もあり、この場合は甲状腺を治療する事により劇的な改善が見られるがあります。
今回は時間をオーバーしてしまうほど質疑応答があり熱気にあふれたカンファレンスでした。新しい知見も多々あり非常に役立つ講演でした。
今回のテーマは“各論からせまる神経疾患”〜頭蓋内疾患編②〜、前回に続き王寺先生の講演でアドバイザーとして秋吉 秀保 先生(大阪府立大学大学院 生命環境科学研究科 獣医学専攻 高度医療学講座 獣医外科学教室 准教授)が参加されました。
今回から、特発性の疾患を主題にてんかん、前庭障害、顔面神経麻痺、三叉神経麻痺のお話をしていただきました。
特発性とは原因不明という意味で、各検査でも原因が認められない病態のことを示します。まずてんかんは、特発性てんかん、症候性てんかん、潜因性てんかんに分けられます。MRIを持たない私たち一次診療施設ではそれらを診断することはできませんが、まずてんかんなのか反応性発作(肝性脳症・低血糖などの代謝性疾患・中毒など基礎疾患の改善により、脳が正常に回復するもの)、失神、心因性非てんかん発作なのかを見極めていく作業を行います。犬種特異性はないと言われていますが、遺伝的素因が疑われるビーグル、レトリバー、シェルティ、バーニーズなどは最初からてんかんを考慮に入れておかなければなりません。てんかんのコントロールには定期的な血液検査による薬の増減や変更を追加を行わなければなりません。
前庭障害は高齢犬では比較的よく見られる症状です。特徴的な眼振があり診断はさほど難しくはありませんが、それが中枢性なのか抹消性なのかでは大きな違いがあります。
顔面神経麻痺も治療はなかなか厄介な疾患ですが、甲状腺機能低下症により起こる事もあり、この場合は甲状腺を治療する事により劇的な改善が見られるがあります。
今回は時間をオーバーしてしまうほど質疑応答があり熱気にあふれたカンファレンスでした。新しい知見も多々あり非常に役立つ講演でした。
2013年1月7日月曜日
2013年1月4日金曜日
年末年始の休診日のお知らせ
12月31日(月)午後〜1月4日(金)の期間は、
年末年始の休診とさせていただきます。
※年内は12月31日(月) 午前 診療までとなります。
※年始は1月5日(土)より、通常通り診療致します。
休診中は、何かとご不便をおかけすることと存じますが、何卒ご了承の程、宜しくお願い申し上げます。
また、年末年始の診療は混雑する可能性がございます。
予めお時間に余裕をもって、ご来院ください。
フード、トリーツ等のご注文がございましたら、
誠に勝手ではございますが、12月15日頃までに、
ご連絡いただきますようお願い申し上げます。
2012年12月28日金曜日
VRCグランドカンファレンス「整形外科シリーズ」
昨日夜9時より、ネオベッツ主催で行われたVRCカンファレンス「整形外科シリーズ〜橈尺骨骨折治療の第一歩(アプローチ)〜」に参加してまいりました。今回も整形担当の戸次 辰朗先生による講演です。
小型犬の骨折の中でも代表的な橈尺骨骨折ですが、よくある治癒不全として骨癒合不全があげられます。これは骨折端がうまく癒合してくれず、最悪のケースでは骨が溶けてなくなってしまう状態にまでなってしまいます。原因として、骨折端に異物・感染がある、生体側の免疫異常、インプラントの強度不足・過剰などがあげられます。避けられない原因もあるのですが、手術の手技により回避できるものも多くあります。
今回のカンファレンスではプレート法を用いた整復をベースに、しかしすべての基本であるアプローチ(体位、切皮部位、切開していく順序)をお話いただきました。非常にベーシックな話であり、かつ誰も教えてくれない重要なポイントを丁寧にお話頂きました。
当院では基本的に橈尺骨骨折には創外固定法を行うのですが、VRセンターではプレーティングと創外固定法とバンテージを組み合わせ骨折端にかける負荷を調整しながら治療していく方法で良い成績をあげているとお話しされていました。
ただ最も重要なのは、骨折させないように飼主の皆様が気をつけていただく事でしょう。
小型犬の骨折の中でも代表的な橈尺骨骨折ですが、よくある治癒不全として骨癒合不全があげられます。これは骨折端がうまく癒合してくれず、最悪のケースでは骨が溶けてなくなってしまう状態にまでなってしまいます。原因として、骨折端に異物・感染がある、生体側の免疫異常、インプラントの強度不足・過剰などがあげられます。避けられない原因もあるのですが、手術の手技により回避できるものも多くあります。
今回のカンファレンスではプレート法を用いた整復をベースに、しかしすべての基本であるアプローチ(体位、切皮部位、切開していく順序)をお話いただきました。非常にベーシックな話であり、かつ誰も教えてくれない重要なポイントを丁寧にお話頂きました。
当院では基本的に橈尺骨骨折には創外固定法を行うのですが、VRセンターではプレーティングと創外固定法とバンテージを組み合わせ骨折端にかける負荷を調整しながら治療していく方法で良い成績をあげているとお話しされていました。
ただ最も重要なのは、骨折させないように飼主の皆様が気をつけていただく事でしょう。
2012年11月23日金曜日
VRCグランドカンファレンス [軟部外科シリーズ]
昨日夜9時より、ネオベッツ主催で行われたVRCグランドカンファレンスに参加してまいりました。
今回のテーマは「胃疾患のはなし」と題し、VRセンターの進 学之先生が胃の解剖学から胃の外科までお話いただきました。
基本的にまずいきなり外科を選択するのではなく、どうしても外科でしか対応できない疾患であることを徹底的に検討し行う姿勢に徹する姿勢が印象的でした。
血液ガスの重要性、胃切開縫合術のポイント、幽門形成術、幽門側胃切除術(特に獣医領域で行われるBillroth Ⅰ法)での胃の露出法のテクニックなど2時間が短く感じられる内容でした。また最後に進先生が実際に経験された、非常に診断が難しかった症例についてお話しされ非常に勉強になりました。
今回のテーマは「胃疾患のはなし」と題し、VRセンターの進 学之先生が胃の解剖学から胃の外科までお話いただきました。
基本的にまずいきなり外科を選択するのではなく、どうしても外科でしか対応できない疾患であることを徹底的に検討し行う姿勢に徹する姿勢が印象的でした。
血液ガスの重要性、胃切開縫合術のポイント、幽門形成術、幽門側胃切除術(特に獣医領域で行われるBillroth Ⅰ法)での胃の露出法のテクニックなど2時間が短く感じられる内容でした。また最後に進先生が実際に経験された、非常に診断が難しかった症例についてお話しされ非常に勉強になりました。
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