昨日夜9時半より北摂夜間救急動物病院にて、葉月会主催の国際セミナーが行われました。このセミナーはテキサス A&M 獣医救急医療学准教授 Dr. James Barr DVM, DACVECCを講師にむかえた3回に、志学会主催の臨時セミナーを加えた全4回も行われます。今回はその第1回目です。
今回のテーマは「輸液療法 血液透析および腹膜透析」です。最初は輸液、特にショック時における輸液の選択について約1時間講演されました。我々が日頃よく使用する輸液剤は晶質液と呼ばれる電解質を含んだものですが、救急の場で選択されるものとしては、コロイド溶液と呼ばれる血管内のボリュームを維持するための輸液剤です。私達の病院でも使用しているヘタスターチ、凍結乾燥血漿から最近使われ始めているテトラスターチ、ヒトアルブミン製剤や国内では手に入らないイヌアルブミン製剤について様々なお話を聞かせていただきました。休憩をはさみ、血液透析と腹膜透析の臨床的なお話をしていただきました。質疑応答も活発に行われ、予定終了時刻を大幅にオーバーし日をまたいだセミナーとなりました。