今回は自身の病院は持たず、依頼を受けると病院に出張し手術を行っていらっしゃる 『手術屋』 こと中島 尚志先生の講演で、テーマは下部尿路系の緊急外科~これができなければ殺してしまう~というものでした。
下部尿路系とあるとおり、雄猫の会陰尿道廔を重点的に尿路変更術について様々な臨床に即した実践的なお話を聞かせていただきました。
人の医療では難解な外科手術の場合、その道のエキスパートが来院し、手術チームの中心となり手術を行う場面がありますが、獣医医療の中では二次診療に行っていただく事は多くなってきましたが、まだまだ自身の病院に、麻酔医や外科医に来ていただき手術を行う事は少ないです。ただ以前と比べ獣医医療を取り巻く環境が変化し、昔のように代診時代に外科テクニックを学ぶ機会は減ってきています。今後このような人材がますます獣医医療に必要になってくるのでしょう。