7月19日(木) 天満研修センターにて行われた動物看護士セミナー『予防と免疫 感染症と感染予防の知識』に参加してまいりました。
講師は赤坂動物病院 医療ディレクターであり、JAHA(公益社団法人日本動物病院福祉協会)の会長を務めておられる石田卓夫先生でした。
テーマが予防と免疫ということで、感染症として挙げられる病気について、またどのようにそれらの病気を予防していくかについてご講義いただきました。
“感染症”はその言葉どおり、病気になった動物単体で起こるのではなく、犬同士または猫同士、さらには人間と動物間へと広がっていく病気です。
動物病院は、動物の健康を管理する場であり病気を治療する場ではありますが、逆を言えば病気の動物や体調の悪い動物が集まる場でもあります。その中には感染症で来られる動物も含まれます。
感染症の中には、混合ワクチンを接種することで予め防ぐことが出来るものもありますが、残念ながら混合ワクチンでは予防できない病気があるのも事実です。
そこで重要なのは、その病気を治療することだけでなく、他に来院されているわんちゃん・ねこちゃんに病気を広げないことです。
当院にて感染症の疑いのある動物の来院があった場合、
・他の動物との接触を避けるため、診察までお待ちいただく場所を変える
・普段使う診察室とは別の診察室にて診察をする
・マスク・グローブの着用、白衣の上からガウンの着用
・診察室や待合室の消毒、診察に使用したものの消毒
などをしております。
感染症は思っている以上に広がりやすく、その原因のほとんどが私たち人間がウイルスや細菌を運んでいることにあるそうです。
私たちもより一層、院内感染を防ぐために努力はしてまいりますが、同時に飼い主様にもご協力いただくこともあるかと思います。
もしかすると感染症かもしれない、と思われた場合は、病院に動物を連れて入る前にまず一言スタッフにお声をかけていただけると助かります。
また病気によっては感染経路や注意する点が異なりますので、気になることがございましたら獣医師にお尋ね下さい。