昨日夜9時よりJBVP主催で行われた、スカイベッツ画像診断セミナーに参加してまいりました。
今回は、腎臓~尿道にかけてのエコー所見の解釈について講義されました。
腎臓疾患を疑う症例では腎臓の形態学的な評価から、腎臓の内部構造確認まで幅広くエコーが活用されます。それらを行った上で腫瘍性病変の疑いがあるものでは、細い針を経皮的に刺す事により細胞診を行う事もあります。猫で多くは見過ごされてしまう尿管結石などは、水腎症を示す腎臓から尿管を少しずつ辿っていかなければ、なかなか結石を見つける事ができません。
膀胱のエコー評価はかなり一般的になりましたが、実際に厳密に尿道部まで評価していくには注意が必要です。膀胱内腫瘍の細胞診については針を刺す事により癌細胞を散らしてしまう危険があるためカテーテルによる吸引が勧められます。
画像診断の専門医によるレクチャーは、やはり日頃自分たちが気づかない盲点を示して頂けるのでとても勉強になります。