7月17日(日) 天満研修センターにて行われましたセミナー『動物看護士が知っておくべき動物の「がん」の基礎知識』に参加してまいりました。
講師は日本小動物がんセンター センター長の小林哲也先生で、日頃は獣医師向けに講義をされておられる方です。
今回のセミナーは、「がん」とは何かという基本部分から、治療に使用する薬剤やその注意事項、また管理についてなども詳しくご講義いただきました。
飼い主様の中には、犬や猫にもがんがあるということをご存知ない方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、近年では犬や猫の暮らす環境が以前と比べて改善されたことなどで、犬や猫の寿命が延びているため、悪性腫瘍で亡くなることが多くなってきました。
犬では約半数、猫では約三分の一が悪性腫瘍を理由に亡くなっているとの調査結果もあります。
がんの治療では、薬剤を使用したがんに対する治療と、動物の苦痛を和らげたり生活の質を上げるための緩和治療を行います。
緩和治療はがんを根治させるための治療ではありませんが、がんを抱えていても動物がより快適に過ごすためのとても重要な治療です。
どの病気でもそうですが、やはり早期発見が重要です。
当院でも、診察中に腫瘤が出来ているのを発見することも少なくありません。
普段からわんちゃんやねこちゃんの身体のあちこちを触って何か腫瘤が出来ていないか、また体重が落ちてきていないかなどをこまめにチェックしてあげてください。