昨日夜9時よりネオベッツ主催のカンファレンスが大阪市獣医師会セミナー室にて行われ出席してまいりました。
今回は「頚部椎間板ヘルニアを再考しよう」をテーマに、大阪府立大学獣医臨床センターの外科学序助教授 秋吉英保先生とネオベッツVRセンターの 王寺 隆先生が自身の経験とデータを示しながら、参加した多くの先生方と意見のやり取りが行われました。
この中でMRIの重要性はもちろんCT、X-Rayによる他疾患の除外を含めた系統立った診断が大切である事、ステロイド使用の是非、手術時の体位の重要性、多発性硬膜外圧迫を示す症例に対する術式(Ventral slot + Fenestration、Ventral slot + Hemilaminectomy)の選択、また今後の課題としてVentral slotを行ったときの椎体の可動域をどう制限するのか(腸骨移植、海綿骨移植、プレートを使用した固定術を行った場合による隣接する椎間の障害)など実際この手術を数多くこなされてきた先生方の貴重な話を聞かせていただきました。
好発犬種としてはミニチュアダックスフント、ビーグル、ヨークシャテリア、シーズーなどがあげられていますが、その他の犬種でも6歳以降で起こりやすくなります。症状としては首のあたりを痛がるという事が多いのですので注意して見てあげてください。