2011年6月27日月曜日

大腸の腫瘍 

 6月25日夜9時半より北摂夜間救急動物病院にて行われた、酪農学園大学 廉澤 剛先生による第10回腫瘍学セミナー「大腸の腫瘍」に参加してまいりました。
私たちの分野では大腸の腫瘍自体、症例数が少なく、また手術時の感染リスクが高い、骨盤腔内というアプローチの困難な場所にあるという理由から二次診療施設を紹介させていただく場合が多かったのですが、廉澤先生の行われる手技の中には、私たちが比較的安全に行える方法もあり、また犬において組織学的には悪性と診断されている症例の多くが、実は真の悪性ではないという実例を教えていただき、これからの診療に非常に役立つ内容でした。
その他にもGIST(胃腸管間質腫瘍)の治療オプションとしてimatinibの投与例など終了予定時間を超え翌26日にまでおよぶセミナーとなりました。

2011年6月24日金曜日

VRCグランドカンファレンス ~整形外科学セミナー

 昨日夜9時より、ネオベッツ主催で行われた整形外科学セミナーに参加してまいりました。
今回も外科の戸次 辰郎先生によるカンファレンスで、創外固定法について様々なパターンについてお話いただきました。
創外固定法は主に開放性骨折や、骨折部位に感染の可能性があるときに有効な方法ですが、特別な器具がなくても行える方法であるため、私たち一般臨床医もよく用いる手技となります。しかしそこにはやはり、外すべきではない基本や、うまく整復するコツが存在します。専門医は多くの症例で様々な経験をしてきているので、お話していただく内容は、私たちにとっては非常に勉強になるエッセンスが詰まっています。このことが少しでも皆様のお役に立てるよう努力してまいります。

2011年6月15日水曜日

しつけ方教室

6月13日(月) 安国宣子先生による、しつけ方教室が院内にて行われました。

ご参加いただいたのは、チワワのゆずちゃんと飼い主様です。
今回は3回目の実践教室でした。
(2回目の様子についてはこちらをご覧下さい)




しつけ方教室は個人レッスンです。
レッスンの内容は飼い主様のお悩みに合わせて行われます。

安国先生のしつけ方教室は、「飼い主様にわんちゃんの習性や行動をよくご理解していただくこと」 そして、インストラクターがわんちゃんをしつけていくのではなく、「飼い主様にわんちゃんの『しつけ方』を学んでいただくこと」を目的とされています。
また、お教室は個人レッスンですので、他の人やわんちゃんが苦手な子も気兼ねなくご参加いただけると思います。

しつけ方教室については、安国先生のご自宅、または当院での出張教室にてご参加可能です。
しつけに関するカウンセリング・しつけ方教室にご興味のある方、参加をご希望の方は当院までお問い合わせください。

2011年6月8日水曜日

全身麻酔管理の実際

6月3日(金) 北摂夜間救急動物病院にて行われた、岐阜大学応用生物科学部客員獣医系准教授 今井彩子先生によるセミナー「全身麻酔管理の実際」にスタッフ全員で参加してまいりました。

動物を相手に行う処置や治療では麻酔が必要な場合がありますが、同時に麻酔によるリスクを伴うことにもなります。
残念ながら、麻酔に使用する薬剤で100%安全なものはありません。
今回のセミナーでは、その麻酔をいかに安全にコントロールしていくかを中心に、薬剤の特徴や選択について、また麻酔をかける際の手技などもご講義いただきました。

当院でも、患者動物に合わせて個々に薬剤の選択をしております。
今後も、より安全な麻酔管理を目指してまいります。

2011年6月4日土曜日

東日本大震災 被災動物救援募金のご報告

この度は、東日本大震災で被災されました方々に謹んでお見舞い申し上げます。

当院では、東日本大震災において被災した動物への救援募金をさせていただいておりました。


5月31日をもちまして募金を締め切り、計8513円を振込みいたしました。
今回の募金は、社団法人 大阪府獣医師会より被災地へとお送りさせていただきます。
ご協力ありがとうございました。

2011年5月27日金曜日

VRCグランドカンファレンス ~腫瘍学セミナー

 昨日夜9時より、ネオベッツ主催で行われた腫瘍学セミナーに参加してまいりました。
今回のカンファレンスは、放射線治療について大阪府立大学にて実際に治療を行っている秋吉 秀保先生をお招きして行われました。
まずはVRセンターの田戸 雅樹先生から、放射線についての基礎的な講義があり、その後秋吉先生から放射線治療についての説明をしていただきました。
放射線治療については人と異なり、麻酔下で照射を行わなければならない、費用も1回の照射で約10万円、それを5~7回行わなければならないという高いハードルがありますのでそうそう一般的ではありませんが、当院でもこの治療で過去に完治した症例を経験していますので、諦めずにチャレンジしていただけたらという気持ちがあります。

2011年5月20日金曜日

軟部外科シリーズ 第3回 門脈体循環シャントのはなし

 昨日夜9時より大阪ペピィ動物看護専門学校セミナールームにて行われた、JBVP主催 大阪レクチャーシリーズ 軟部外科シリーズ第3回 「門脈体循環シャントのはなし ~先天性・後天性・肝性脳症を考える」に参加してまいりました。
講師はネオベッツVRセンターの循環器のエキスパート 進 学之先生です。
門脈体循環シャントとは、簡単にいうと腸から栄養分を取り込んだ血液が肝臓を素通りし、そのまままた全身の血流に戻ってしまう病気です。この異常をもった動物は肝臓で処理されるべきアンモニアなどが、血液の中に高い濃度で残っている事が多いので、肝性脳症と呼ばれる神経症状を伴っている場合があります。
この病気を見つけていく最初のスタートとして、血液検査が重要となっていきます。院内でのアンモニア濃度測定、食前食後の胆汁酸濃度を測定することによって、腸肝循環に異常がありそうなのかを診ていきます。確定診断にはCT検査が必要なのですが、その診断精度は、ほぼ100%と言われていました。
門脈体循環シャントの手術には、現在様々な手技があります。すべてにおいて安全な方法というものはありませんが、進先生の行っている手技は手間はかかるのですが精度の高い方法だと思われます。
術後の合併症として5%ほどの動物で発作が起きています。予後不良で亡くなってしまう動物もおられるので、術前の話合いは重要となります。しかしもし手術をして、元気になれたり、将来予測される病的な状態を避けられる可能性が高いのであれば、手術は充分に検討する価値があると思います。
最近では、飼主様の意識の向上、診断精度の向上により、この病気を早期発見する機会が増えてきております。尿結石といった一般的な異常から、この病気が発見されたケースも多々ありますので、気になる事があれば、動物病院に御相談してしてください。

2011年5月14日土曜日

しつけ方教室

5月9日(月) 安国宣子先生による、しつけ方教室が院内にて行われました。

ご参加いただいたのは、チワワのゆずちゃんと飼い主様です。
今回は2回目の実践教室でした。
(1回目の様子についてはこちらをご覧下さい)


しつけ方教室は個人レッスンです。
レッスンの内容は飼い主様のお悩みに合わせて行われます。

安国先生のしつけ方教室は、「飼い主様にわんちゃんの習性や行動をよくご理解していただくこと」 そして、インストラクターがわんちゃんをしつけていくのではなく、「飼い主様にわんちゃんの『しつけ方』を学んでいただくこと」を目的とされています。
また、お教室は個人レッスンですので、他の人やわんちゃんが苦手な子も気兼ねなくご参加いただけると思います。

しつけ方教室については、安国先生のご自宅、または当院での出張教室にてご参加可能です。
しつけに関するカウンセリング・しつけ方教室にご興味のある方、参加をご希望の方は当院までお問い合わせください。

なかで動物病院 (072-271-7225)

2011年4月27日水曜日

ゴールデンウィークの診療について

ゴールデンウィーク中は通常通り診療いたします。
日曜日、祝日は休診日になりますので、お気をつけ下さい。



なお、ゴールデンウィーク中は混雑することが予想されます。
診察はもちろん、お薬・ごはん等の受け渡しにもお時間を頂くことがございます。

恐れ入りますが、予めお時間に余裕を持ってご来院いただきますよう、お願いいたします。

2011年4月20日水曜日

しつけ方教室 カウンセリング

4月6日(水)  安国宣子先生による、しつけ方教室の初回カウンセリングが院内にて行われました。
しつけ方教室は、安国先生のご自宅、または当院での出張教室にてご参加可能です。

しつけ方教室は、初回はカウンセリング(わんちゃんの同伴はなし)、2回目以降はわんちゃんと一緒に参加していただく実習で構成されております。
通常しつけ方教室の参加対象となるのは、生後6ヶ月以上のわんちゃんとその飼い主様ですが、この日ご参加頂いたのは、生後4ヶ月の柴犬・シロちゃんと飼い主様です。


今回は
 ・服を引っ張る
 ・跳びつく
 ・手や服を噛む
 ・ペットシーツで排泄がうまくできない
などについてのご相談をされていました。

また、飼い主様は以前お家にいたわんちゃんと、新しくお家に迎え入れたシロちゃんの、性格や行動の違いによる接し方にも様々なお悩みを抱えておられるご様子でした。

生後6ヶ月未満のわんちゃんにはパピークラスという別のお教室がございます。しかし、今回はパピークラスへの参加ではなく「しつけ方の相談をメインで」と、飼い主様からのご依頼でしたので、カウンセリングにご参加いただく運びとなりました。
また、カウンセリングのみのご希望でしたが、わんちゃんの様子を見せていただいた方がいいとの安国先生のご判断で、わんちゃんも一緒にご来院いただきました。


安国先生のしつけ方教室は、「飼い主様にわんちゃんの習性や行動をよくご理解していただくこと」、そして、インストラクターがわんちゃんをしつけていくのではなく「飼い主様にわんちゃんの『しつけ方』を学んでいただくこと」を目的とされています。
また、お教室は個人レッスンですので、他の人やわんちゃんが苦手な場合も気兼ねなくご参加いただけると思います

しつけに関するカウンセリング・しつけ方教室にご興味のある方、参加をご希望の方は当院までお問い合わせください。

なかで動物病院(072-271-7225)