2024年3月13日水曜日

地には平和を

  昨日に続き、また書籍紹介です。




 1961年に発表された小松左京氏初期のSFです。昨日アカデミー視覚効果賞を受賞した「ゴジラー1.0」にも登場する震電が、この作中にも効果的に登場します。

 小松氏は「日本沈没」「復活の日」など長編が有名ですが、氏の戦争観を凝縮したこの短編は名作(直木賞候補)です。

 私の母は戦時中、腎炎を患い病院に祖母と通院していましたが、その帰り、畑の一本道でグラマンの機銃掃射に追いかけられた話を生前何度もしていたことを思い出します。

 現実に今、人が行う悲惨な事に胸が痛みます。