当院では、未だ紙のカルテに症例の写真をアナログで貼り付けています。デジタルデータの利便性は充分に理解しておりますが、やはりアナログの効果は絶大です。例えていえば、デジタルは劣化しませんが、アナログは経年劣化があり、またそれ自体がデータとなります。
少し観念的なお話ですが、歴史自体が何かを教えてくれることもあるという事です。医療に携わる仕事をしていると、遠く過ぎ去った過去の事例が、実は現在を雄弁に語ってくれる事がままあります。
ただ自らを振り返っても、人とは忘却の生き物だと身に染みて思うこの頃でもあります。
