潜在精巣は、遺伝性であるため繁殖には不適合です。またその子自身も精巣が腫瘍化しやすいため早期に摘出することが勧められます。
しかしここで厄介な事が、あるはずの精巣がなかったり、まだ分化途中で精巣が1つの形に形成されておらず取残してしまったり、想定外の場所にあったりする事があります。
これらのリスクを回避するのに、最も有効なものがCT検査です。万が一を想定する事が、後悔をなくす最良の手段といえるでしょう。
先日来られたねこちゃんですが、左側の潜在精巣でした。オーナー様も知らなかったとのことです。
たまたま同時期に来られたねこちゃんで、同じ位置で潜在精巣があった事がありましたので注意深く探っていくと鼠径部にありました。
正常な精巣と比べて小さい方が潜在精巣です。