昨日夜9時より、ネオベッツ主催で行われたVRCグランドカンファレンスに参加してまいりました。今回はVRセンターで眼科を専門とされている小山先生の眼科学シリーズ「緑内障と向き合おう」でした。
緑内障は犬ではよく見られる眼の病気ですが、多くは病院に来られて診断がついた時にはすでに視力を失っている場合が多い病気です。このことからこの病気を早期に発見できれば迅速に眼圧を下げ視力の温存に努め、残念ながら視力を失ってしまったとしても高眼圧からくる痛みを取るために緑内障の治療を行います。また近年分かってきたこととして緑内障を発症した症例は、いずれ反対側の眼も緑内障を発症するリスクが高いという事です。
原発性緑内障は好発犬種が分かっております。日本で多い犬種の中ではコッカースパニエル、シーズー、チワワ、プードル、そしてもっとも眼科専門医の中で有名なのが柴犬です。これらの他にも52犬種が報告されておりますので、該当する犬種が眼を痛がるという症状で来られれば眼圧を必ず測定するようにしております。