2024年7月31日水曜日

螺旋じかけの海

 SF好きならとても楽しめる漫画です。

 遺伝子を改変することにより病気を克服しようとしたが、逆に思わぬ問題が生じてしまい世界が人類が分断されてしまう、といった内容をドラマチックにしかし笑いも交えて描かれています。思いがけない結末を迎える最後の5巻に向けて、1巻目から描かれる様々なエピソードが目眩く螺旋のように絡み合いクライマックスへ、しかもスムーズに昇華されていくところが見事です。


 この作者の永田礼路先生は、まさに現役外科医で異色の漫画家です。いきなりこの作品で商業紙に新人デビューしましたが、2巻で打ち切りになりました。その後同人誌で5巻完結し2024年第55回星雲賞に参考候補作としてノミネートされました。
 本当に現役のお医者さんが描いたのかと驚かされる素晴らしい出来映えです。
 

2024年7月22日月曜日

肺疾患の診断・治療を再考する4時間

 昨日、月一で行われる大阪麻布臨床獣医研究会主催のセミナーに参加してまいりました。


 今回のテーマは「 肺疾患の診断・治療を再考する4時間」と題し、KyoutoAR動物高度医療センターの濱田興先生が講演されました。


 肺疾患は緊急性が高く、しかし診断に迷い的確な治療が遅れるといった難易度の高い疾患だと思います。今回は画像診断、特にGlobal FASTと呼ばれるエコーでの診断について新しい知見を得ました。


 今回はゲスト参加という形で出席させて頂いた会ですが、幅広い年齢層、質問をされる数の多さなど熱量の高い勉強会でした。


 普段話をする事のない先生方と意見を交換するのはとても有意義な時間でした。

2024年7月16日火曜日

夏季休診日のご案内

 

誠に勝手ながら、下記の期間、休診とさせていただきます


8月13日(火)は通常通り、午前・午後とも診療となります。


お薬やフードなどの注文は、

8月7日(水)までにお願い致します。


お取り寄せに時間がかかる場合もございますので、

今一度足りないものがないか、早めの確認をお願い致します。



2024年7月4日木曜日

堺市獣医師会 令和6年度 第1回症例検討会

 昨夜8時半より、ソフィア堺にて行われた令和6年度第1回症例検討会に参加してまいりました。今回は私の症例「多腺性自己免疫症候群(APS)2型を呈した犬の1例」、おおひがし動物病院 大東先生「高ガンマグロブリン血症を呈した脾臓腫瘤の犬の1例」の2題でした。


 自分が発表した症例にも多くの叱咤激励を頂き、勉強になりました。また大東先生の症例も、難しい病気を飼主の方に正しく理解してもらうのはなかなか困難だという事を考えさせられる内容でした。

 今年も始まった症例検討会、楽しみです。