2022年7月12日火曜日

両側陰睾

  先週、両側陰睾摘出術を行ったわんちゃんが術後確認に来られました。

 当院では陰睾症例は必ず手術をお勧めしています。それは文献上だけでなく当院でも成熟した陰睾症例において過去高い確率で精巣の腫瘍化が起こっていたからです。

 このわんちゃんの場合、精巣が鼠径輪にきれいに嵌まり込んでおり開腹した上、腹腔内より指で押し出した所を切開し摘出しました。

 当院では抜糸を行わない縫合を行っていますので、特殊なガーゼをはがし術後の傷を確認するだけなのですが、毎回ここでやっとホッとし手術終了を心の中で宣言しております。