2016年11月24日木曜日

眼球振盪がある犬と猫 診断および治療のアップデート

 昨日昼2時より、梅田クリスタルホールにて行われた神経病学の国際セミナーに参加してまいりました。講師はカルフォルニア大学デイビス校のPeter J Dickinson先生です。
 まず最初に眼振の基本について生理的、先天性、後天性の概要を説明され、眼振で主たる病変部位である前庭系を末梢と中枢に分け詳しく解説いただきました。
 実際臨床の現場でも、高齢の犬の前庭疾患は非常に多く遭遇する疾患で、治療に関しては多くの経験値により行なわれているようなところがありましたが、今回の講義の中で、非常に重要なポイントを教えていただきました。末梢性なのか、中枢性なのか、また中枢性ならばMRI、脳脊髄液を採取する前に必ず鑑別すべきものを忘れていないかなど、4時間の長丁場を感じさせない非常に楽しいセミナーでした。