昨日夜9時半より、北摂夜間救急動物病院にて行われた3回シリーズの心臓病セミナー前編に参加してまいりました。講師は日本獣医生命科学大学・教授 竹村直行先生です。
今回は僧帽弁閉鎖不全症の診断・治療「前編」と題し、ISACHCクラス Ⅰa、Ib、Ⅱの主に治療薬についてお話しいただきました。この中で、咳に関する知見で興味深い内容がありました。一つは、咳は病的なものとは限らず生理的にも発生するという根源的なこと。二つ目はピモペンダンにも反応しない咳は呼吸器を疑う。三つ目にACEIで空咳が出るという情報は、現在人でも心因性の反応だと注意されているということです。基本的な事ほど、現場では見逃しがちになる良い例だと思います。この他にも、アルデステロン・ブレイクスルーやピモペンダンの早期使用の是非、ステロイドの使用、硝酸イソソルビドなど盛り沢山の内容に2時間があっという間に過ぎました。
今回も、多くの先生が参加されており熱気に満ちたセミナーでした。