2016年3月31日木曜日

犬における遺伝病を考える

 3月29日夜9時半より、北摂夜間救急動物病院にて行われた遺伝病セミナーに参加してまいりました。
 講師は日本大学生物資源科学部教授 津曲茂久先生が行い、日本の犬市場における遺伝性疾患の深刻な状況を話されました。
 今日、日本では犬の繁殖に関して、遺伝性疾患の管理、根絶への努力が行われているとは言えない状況です。無計画な近親交配により生まれた子犬は、オークションで競り落とされ、ペットショップに並び、臨床の現場でも日常的に遺伝性疾患に遭遇する異常な状態が現在の日本の姿です。
 現在、進行性網膜萎縮症、コリーアイ異常、セロイド・リポフスチン症、遺伝性好中球減少症、ガングリオシドーシス、変性性脊髄萎縮症、股関節形成不全、フォンビルブランド病が簡単な検査(口腔粘膜)で見つける事ができます。