2012年5月11日金曜日

生殖器・腹膜腔・リンパ節の画像診断

昨日夜9時よりJBVP主催で行われた、スカイベッツ画像診断セミナーに参加してまいりました。
 今回はシリーズ最後のセミナーで前立腺、卵巣・子宮、腹腔内リンパ節などの画像所見についてお話いただきました。
 前立腺疾患は未去勢の老犬でよく見られるものですが、過形成か癌なのか見極めるポイントが重要となります。妊娠以外の正常子宮は通常エコーで描出できませんが、逆を返せば子宮が写ってきたなら病変があると考えられます。腹腔内のコントラストに重要な要素を占めているものが腹膜です。ここに炎症が発生すると滲出液などの影響から臓器が不鮮明に見えてきます。腹腔内にあるリンパ節では特定のランドマークとなるリンパ節以外は、通常見えないものなので、子宮と同じように見る事ができれば異常所見と考えなければなりません。
 今回でシリーズ最終となりましたが、毎回日頃見落としがちになるポイントを再確認させて頂いた貴重なセミナーでした。