2011年11月18日金曜日

発作が起きたら!

昨日夜9時より、JBVP主催の大阪レクチャーシリーズ 第3回 神経病学「発作が起きたら!」を受講してまいりました。今回はネオベッツVRセンターの王寺 隆先生が講師を務めれました。
てんかん様発作は、日々の診療の中でも比較的多く遭遇する病気ですが、その劇的な症状から初めて体験された方は非常に驚かれて来院されます。しかし最も多くみられる特発性てんかんにおいては、しっかりとした管理を行えば予後は通常良いと言われています。発作の種類を見分けていくときに重要な要素として、初発の年齢、痙攣の有無、意識の有無なのですが、言葉では伝えにくいものでもありますので、動画などで記録していただくと非常に参考になります。病院ではまずその発作が脳神経の問題で起こったものなのか、代謝性疾患(血液過粘調度症候群、肝臓病、インスリノーマなど)が原因なのかを血液検査でしらべます。その後、脳に限定した病変の可能性が高ければ、試験的な投薬治療かMRI、脳波検査のお話をさせていただきます。
発作の原因は様々ですが早期に対処を行い、きっちりと治療を行えばその子の良い状態を維持する時間を長くできると思います。