2017年11月29日水曜日

眼科学シリーズ4 眼瞼および角膜の手術

 昨日昼1時半より、堺市獣医師会主催で行われた学術セミナーに参加してまいりました。今回は眼科学シリーズ最終回 「眼瞼および角膜の手術」講師はネオベッツVRセンター 小山博美先生です。
 まず、手術を行う上で重要な毛刈り、消毒から狭瞼器などの便利グッズまでしっかりとお話頂きました。その後、眼瞼腫瘤摘出術、内反、外反症整復術など臨床でよく遭遇する眼瞼の手術法、最後に直接角膜に対する手術法などをたっぷり2時間講演されました。
 参加されている獣医師会の先生達も、最新の眼科学のアップデートに真剣にメモを取られておりました。

2017年11月24日金曜日

猫の眼の中

 昨日昼2時より、梅田クリスタルホールにて行われた富士フィルムメディカル主催の眼科セミナー「猫の眼の中〜予想外の展開に戸惑わないために」に参加してまいりました。講師はイスラエル国立エルサレム・ヘブライ大学コレット獣医学校 ロン・オフリ教授です。
 4時間に及ぶ講演は、猫のぶどう膜炎・高血圧網膜症・その他の猫の網膜症・緑内障・腫瘍と瞳孔異常の5部構成でしたが、多くの時間をぶどう膜炎に割いてお話しされました。犬に比べれば猫のぶどう膜炎の原因は限られてはいますが、特発性と呼ばれる原因が不明のものが30〜60%もあり治療に苦慮するものでもあります。その他にも遺伝に関連しないや、中高年の雄猫に多い(ストレス)など犬とは異なる傾向があります。
 その他にも4時間たっぷりと、内容豊富な勉強会でした。

2017年11月1日水曜日

「切る腫瘍、切らない腫瘍」

 昨日夜9時より、大阪ペピイ動物看護専門学校2Fセミナー室で行われた、HORIBA MedicalとPEPPY協賛で行われた腫瘍学セミナーに参加してまいりました。講師は、自身も10年前に急性白血病を患い、骨髄移植により寛解された経験をお持ちの四国動物医療センター院長 入江 充洋先生です。
 動物の寿命が伸びるにつれ、死亡原因の多くを占める腫瘍は避けることの出来ないものとなりました。早期発見、早期治療が基本ではありますが、しかし発見した時にはすでにかなり進行していることもあります。場合によっては手術を行うことで、悪化させてしまう種類もあります。一体どうすれば患っている動物を楽にすることができるか、いつも悩むことばかりです。しかしその中でも、新しい知見を学ぶことにより、良い結果を得られることも多いです。今回も乳腺ガンに対する新しい治療薬の知識を得ることが出来ました。今後も情報に対するアンテナは張っていきたいと思います。