2017年7月27日木曜日

肥満細胞腫の診断と治療 アップデート2017

 昨日夜8時より行われた、犬用分子標的薬トラセニブ(パラディア)の臨床セミナーに参加してまいりました。
 セミナーは2部構成で、第1部は動物専門病理検査のノースラボ 賀川由美子先生による肥満細胞腫の新しい病理学的分類をお話しになりました。Patnaik分類とKupel分類の臨床上の使い分けについて非常に分かり易い内容でした。第2部は日本小動物がんセンター、センター長 小林哲也先生による、最新の分子標的薬使用法をお話しいただきました。トラセニブが発売されてから、様々な臨床使用が行われ、その結果からより良い薬用量、適応症例が少しずつ分かってきました。メーカーが推奨する方法以外の効能外使用にも触れられ、現実的により良い医療を提供する熱意を感じました。
 夜遅くまで非常に多くの先生達が集まり、熱気に溢れた一夜でした。