2016年9月20日火曜日

獣医循環器講演会 in 大阪

 9月18日(日) 14:00より、グランキューブ大阪にて行われた心臓病セミナーに参加してまいりました。
 今回のセミナーは2部構成で、前半は「犬の僧帽弁閉鎖不全症の外科治療」〜手術適応の判断と手術方法について〜と題し、近畿動物医療研修センターの院長 森 拓也先生が、後半を心臓病を専門としている千村どうぶつ病院 院長 千村 収一先生が「慢性心不全の診断と治療 アップデート」をお話しされました。
 従来、僧帽弁閉鎖不全症の多くは内科的にコントロールされていましたが、現在大阪府下にも人工心肺装置を使い、開心術を行い弁を再建する外科治療が行える循環器専門病院が数件あります。当院でも実際、僧帽弁閉鎖不全症の患者さんの弁形成術をお願いしたことがあり、今では見違えるほど元気になりました。ハードルは決して低くはないですが、一昔前では絶対あり得なかった事が、身近な施設で可能になったという事実は素晴らしいことです。後半の千村先生の講義も基本中の基本でありながら、しかし忘れがちになってしまう内容を再確認させていただきました。