2014年11月29日土曜日

VRCグランドカンファレンス 腫瘍学シリーズ

 11月27日 夜9時より、ネオベッツ主催にて行われた腫瘍学セミナー「リンパ腫」に参加してまいりました。今回もネオベッツVRセンター 腫瘍専門医 田戸 雅樹先生が講師で、犬のリンパ腫について最新の知識をお話しいただきました。
 人では悪性リンパ腫についてB細胞リンパ腫で11、T細胞リンパ腫12に分類され細やかな診断、治療が行われているのに対し、獣医医療ではこれといった決まりごとがなく、遅々と少しずつ人の医療に近づいて行っているのが現状です。
 基本的な腫瘍の概念は人でも動物でも変わりはないものです、分子標的薬などの新しい薬の出現により、また一歩安全な治療に進んでいきたいです。

2014年11月26日水曜日

第8回 国際学術プレミアムセミナー 2014

 11月24日 富士フィルムメディカル主催で行われた、国際セミナー「胆泥症 VS 胆嚢粘液嚢腫」に参加してまいりました。講師はRoyal Veterinary College, University of Londonの外科教授 Daniel Brockman先生です。
 イギリスにおいても日本同様、食事のアンバランス、過剰摂取により胆嚢疾患が多いそうで、胆嚢切除を行うことが多いそうです。
 今回は外科医の立場から、肝外胆道手術についてかなり詳細にお話しいただきました。最後には少し変則な症例ですが、異物による胆管開口部閉鎖で起こった胆嚢疾患について述べられ、多くの病態は、稀な疾患が起こすのではなく、一般的によく起こる疾患が少し違う病態を示しているだけの場合が多いといった、非常に教訓的な実例を示していただきました。アメリカ人にはないウィットに富んだ講義を聞き、予定時間を大幅にオーバーして終了しました。