2014年8月6日水曜日

抜歯〜根尖周囲膿瘍

 一昨日、根尖周囲膿瘍により、皮膚が破れてしまったわんちゃんの治療のため、抜歯を行いました。
このように大きく傷口が開いてしまっています。
 問題の歯を見てみると、歯石が付いております、が、それほどでもありませんね。

 歯石を取り除き、よく観察すると歯の表面が薄く剥離し、歯髄が見えている所があります。
 歯は、ダイヤモンドバーにて二分割し、歯根部を剥離し抜歯します。その後大きな穴が開いてしまいますので吸収糸にて縫合しました。
 皮膚まで貫通していましたが、意外にしっかりした歯根でした。
 このわんちゃんはそれほど高齢でもなく、しかも歯石はあまり付いていませんでした、しかしおそらく何か固いものを齧ったことで歯が欠けてしまい、そこからバイ菌が入り膿んでしまったのでしょう。
 固いものを噛ませて歯磨きの代わりを行うとこのような事が起こりかねません。手間がかかっても歯磨きを行うか、病院で販売しているデンタルグッズをお使いください。