2014年3月3日月曜日

内科的重症患者の栄養学的支持療法

 昨日夜7時半より、リーガロイヤルホテル大阪にて行われたロイヤルカナン主催の栄養学セミナーに参加してまいりました。
 講師は、東京大学動物医療センター獣医内科学研究室准教授 大野 耕一先生です。今回のテーマは食べない・食べられない重症患者に、いかに栄養を取らせるか。基本的にはどんな事よりも経口的に腸に栄養を送り込む事が重要です。しかしどうしても口からは無理という場合もあります。東京大学ではできるだけ早い段階でチューブを設置するそうです。一番簡便な鼻からチューブを入れる方法から、最もハードルが高い経腸チューブまで様々ありますが、食道にチューブを設置する食道瘻チューブを多くの症例で選択されるそうです。設置には麻酔が必要となりますが、回復の見込みがある症例なら積極的に行う方が良いでしょう。末梢静脈栄養(PPN)の最新の情報も得られ、多くの獣医さんが参加されていました。