2013年10月25日金曜日

VRCグランドカンファレンス「腫瘍学シリーズ」

 昨日夜9時より、ネオベッツ主催で行われた腫瘍学カンファレンスに参加してまいりました。
 今回のテーマは胸腔内腫瘍です。まず肺ガン、人では全がん死亡の19%を占め、男性ではがんの死亡原因第1位となっています。犬でも比較的多いもので、ビーグルでは約10%で発生すると言われています。平均10.9歳、13歳以上で増加します。咳が出るなどの症状を伴わない場合もありますので、10歳以上でよく寝るようになった、体重が減ってきたなどを感じられたら胸部レントゲン検査が推奨されています。約25%が無症状だと言われていますので注意が必要です。特徴的な症状として、四肢の骨が太くなる肺性肥大性骨症があります。足の骨が太くなり歩き方が木馬のような変な歩行をしているなら要注意です。
 その他にも組織球肉腫、胸腺種、猫の肺ガン、また腫瘍に間違えやすい肺葉捻転、肺膿瘍についてお話されました。
 最後は動画を交えながら開胸手技、肺葉切除についてアドバイスを頂きました。