2013年9月27日金曜日

VRCグランドカンファレンス「神経病学シリーズ」

 昨日夜9時より、ネオベッツ主催で行われたカンファレンスに参加してまいりました。
今回は、“各論からせまる神経疾患” 脊髄疾患編② 〜椎間板ヘルニア以外の脊髄疾患〜という題材でVRセンターの王寺 隆先生が講演されました。
 最初に頚部に起こる脊髄疾患の代表として、環軸亜脱臼を挙げられ基本的な診断おレントゲン時の注意点、CT、MRI像による予後判定、外科的治療の術式と治療成績など、また手術における合併症については、先ほどのMRI像における予後判定で問題となる呼吸不全や喉頭麻痺について述べられました。第二部では尾側頸椎変形性脊髄症(ウォブラー症候群)について語られました。ドーベルマン、ワイマラナーといった犬種では後肢のふらつきが見られた時に、まず腰部椎間板ヘルニアを疑うより、頚部脊髄疾患を疑う方がよいといった事や、CT/MRIによる診断、治療法の選択について述べられました。最後に脊髄疾患を起こす腫瘍性病変、肉芽腫性髄膜脳脊髄炎についてお話しされ2時間にわたる充実した講演が終了しました。

2013年9月20日金曜日

Dr. 萩尾 心臓病学定期セミナー 第3回

 昨日夜9時半より、北摂夜間動物病院にて行われた宮崎大学 獣医外科学教授 萩尾 光美先生による心臓エコーのセミナーに、ツルノ獣医科病院副院長 鶴野 佳洋先生と参加してまいりました。
 今回はまず、院内でできる血流動態確認として、エアバブルを活用したコントラストエコーの活用について、そしてよくMモードで陥りやすい盲点、左房拡張の評価LA/Ao計測における計測部位による違い、ドプラ法利用時における注意事項などを2時間のセミナーをフルにお話されました。
 日頃の診療で、特に猫の心エコーは術前検査としてルーチンに行っておりますが、今まで以上に注意して行うポイントを確認させていただいたセミナーでした。