2013年2月26日火曜日

葉月会 国際セミナー 血液凝固系検査の解釈

 昨日夜9時半より、北摂夜間救急動物病院にて行われた葉月会主催の国際セミナーに参加してまいりました。今回でJames Barr先生を講師に迎えた国際セミナーは最後となります。
 血液凝固系は非常に複雑な仕組みでコントロールされおり、固める・溶かすといった相反する反応を同時に無数の場所で行っております。これがコントロール不能となり起こる代表的な疾患がDIC(播種性血管内凝固)です。
 まず前半では基礎的な講義として1次、2次、3次止血の仕組みから一般的な凝固異常を検出する検査法についてお話頂きました。その後後半にはFDP'sと新しい検査法であるD-Dimerの測定について詳しく、最後に現在最も注目されているThromboelastography法についてお話頂きました。この方法で見ると凝固機能がグラフィカルに示され、非常に診断に役立つものです。