2011年7月26日火曜日

『動物看護士が知っておくべき動物の「がん」の基礎知識』

 7月17日(日) 天満研修センターにて行われましたセミナー『動物看護士が知っておくべき動物の「がん」の基礎知識』に参加してまいりました。
 講師は日本小動物がんセンター センター長の小林哲也先生で、日頃は獣医師向けに講義をされておられる方です。
 今回のセミナーは、「がん」とは何かという基本部分から、治療に使用する薬剤やその注意事項、また管理についてなども詳しくご講義いただきました。

 飼い主様の中には、犬や猫にもがんがあるということをご存知ない方もいらっしゃるかもしれません。
 しかし、近年では犬や猫の暮らす環境が以前と比べて改善されたことなどで、犬や猫の寿命が延びているため、悪性腫瘍で亡くなることが多くなってきました。
 犬では約半数、猫では約三分の一が悪性腫瘍を理由に亡くなっているとの調査結果もあります。

 がんの治療では、薬剤を使用したがんに対する治療と、動物の苦痛を和らげたり生活の質を上げるための緩和治療を行います。
 緩和治療はがんを根治させるための治療ではありませんが、がんを抱えていても動物がより快適に過ごすためのとても重要な治療です。

 どの病気でもそうですが、やはり早期発見が重要です。
 当院でも、診察中に腫瘤が出来ているのを発見することも少なくありません。
 普段からわんちゃんやねこちゃんの身体のあちこちを触って何か腫瘤が出来ていないか、また体重が落ちてきていないかなどをこまめにチェックしてあげてください。

2011年7月25日月曜日

副腎の外科

 7月23日(土) 夜9時半より、北摂夜間救急動物病院にて行われた、酪農学園大学教授 廉澤 剛先生による腫瘍学セミナーに参加してまいりました。
副腎の外科というかなり難易度の高い題材で、周りに分布する血管との苦闘に終始する手術です。ただ最近では、悪性であっても外科的に切除をすれば生存中央値 778日(1~1593日)まで生きる事ができたという発表もあり、決して努力が無駄になるものでもない事が判ってきました。
その他にも最近はあまり行われなくなりましたが、雄猫でよく起こる尿道閉塞に対する外科的アプローチとして先生独自の会陰尿道廔形成術の変法を教えていただきました。毎回深夜にまで及ぶ情熱的な勉強会に感謝しています。

2011年7月12日火曜日

しつけ方教室

7月8日(金) 安国宣子先生による、しつけ方教室が院内にて行われました。

ご参加いただいたのは、チワワのゆずちゃんと飼い主様です。
今回は4回目の実践教室でした。
(これまでの様子についてはこちらをご覧下さい)


しつけ方教室は個人レッスンです。
レッスンの内容は飼い主様のお悩みに合わせて行われます。

安国先生のしつけ方教室は、「飼い主様にわんちゃんの習性や行動をよくご理解していただくこと」 そして、インストラクターがわんちゃんをしつけていくのではなく、「飼い主様にわんちゃんの『しつけ方』を学んでいただくこと」を目的とされています。
また、お教室は個人レッスンですので、他の人やわんちゃんが苦手な子も気兼ねなくご参加いただけると思います。

しつけ方教室については、安国先生のご自宅、または当院での出張教室にてご参加可能です。
しつけに関するカウンセリング・しつけ方教室にご興味のある方、参加をご希望の方は当院までお問い合わせください。