2010年12月10日金曜日

即戦力眼科学シリーズ 2

一昨日夜9時半より北摂夜間救急動物病院にて行われた、ファーブル動物病院眼科 山下 真先生による眼科学セミナー「左右"不対称"になる眼科疾患」に、ツルノ獣医科病院副院長 鶴野佳洋先生の御厚意で参加してまいりました。
眼科は日常の診療の中で比較的多く見させていただく領域ですが、また同時に専門医に委ねる事も多い科でもあります。
今回のセミナーは小眼球症、眼球癆、ホルネル症候群から始まり点眼薬の使用上の注意点、先天性疾患である瞳孔膜遺残、虹彩癒着、虹彩萎縮、虹彩嚢胞や、ブドウ膜炎診断治療など盛り沢山な内容でした。トピックス的な要素として、若齢のトイプードルで多い水晶体誘発性ブドウ膜炎についての新しい情報も教えていただきました。
白内障の手術などは、解剖学的な違いから人の手術よりも格段に難しく、また術後の管理においても人のように云う事を聞いてくれる訳ではないのでなかなか敷居の高い治療だと思います。しかし家族として共に暮らす動物の、生活の質を上げてあげる為には必要な治療だと言えるでしょう。