2010年11月4日木曜日

皮膚炎の管理 健康な皮膚のバリア機能

 10月26日(火) 日本ヒルズ・コルゲート株式会社主催「皮膚炎の管理 健康な皮膚のバリア機能」にスタッフ全員で参加してまいりました。
体を覆う皮膚のバリア機能と脂肪酸の関わりなどについて、マーク・モーリス研究所のDr.Todd Towellにご講演いただきました。

皮膚は体の中で最も面積の広い臓器です。
表皮・真皮・皮下(脂肪層)の3層からなっており、病原体から体を守ったり、体からの水分の蒸発を調節する役割があります。
また、表皮は積み上げたレンガのような構造をしており、約3週間ほどでターンオーバーしています。

この皮膚のバリア機能の変化から、炎症が起こる・水分が失われる・病原菌やアレルゲンが侵入するといった様々な症状が起こってきます。

皮膚疾患の治療では、この皮膚のバリア機能に深く関係している脂肪酸(ω-3脂肪酸、ω-6脂肪酸)を補充することが重要だといわれています。
これらのバランスを整え補充することで、皮膚のバリア機能を改善するとともに炎症を抑えることが出来ます。

また、食事が皮膚に与える影響は大きく、食事を変更するだけでも皮膚疾患の改善がみられることも多いようです。
皮膚疾患で来院された場合は、問診時に食事の内容をお聞きしますので、来院前に現在与えているフードやおやつなどの名前、そのほかに何か与えているものがあればご確認下さい。
症状によっては薬剤を投与していただいたり、シャンプーで物理的に皮膚を清潔に保つことも重要です。

皮膚に異常が見られる場合は、一度病院までご来院下さい。