2010年10月24日日曜日

第5回 骨肉腫の治療方針

昨日夜9時半より北摂夜間救急動物病院にて行われた酪農学園大学付属動物病院伴侶動物医療部門腫瘍科・教授・廉澤 剛先生による腫瘍学セミナーに参加してまいりました。
今回は骨肉腫の治療についてのお話で、主に前肢、後肢、さらに骨盤を含めた断脚術、肋骨の骨肉腫に対する胸壁切除術、またできるだけ機能を温存する為の肩甲骨のみの切除やコロラド州立大学で行われている同種骨移植と同時に局所化学療法を行う患肢温存療法といった新しい治療法も紹介いただきました。その他にも痛みのコントロールとして肺転移巣による肺性肥大性骨症を抑える為の肺葉切除や、放射線療法、骨粗鬆症や高Ca血症の治療薬ビスホスホネートの使用についてなど盛りだくさんのセミナーでした。
骨肉腫は日常それほど目にするものではありませんが、多くの場合病期が進んでから見つかる事が多いです。常日頃早期発見に努力する必要性を感じる病気です。