2010年7月31日土曜日

熱中症にご注意を!

梅雨が明け、一気に夏らしい気候になってまいりました。
これからの暑い時期、人間と同じようにわんちゃん・ねこちゃんも熱中症になってしまう恐れがあります。


現在、院内にて熱中症の予防対策に関するポスターを掲示中です♪
ご来院の際は、是非ご覧ください!

2010年7月26日月曜日

犬の繁殖学 ~発情・交配・妊娠・分娩および新生子のケアにおける基礎的知識~

7月11日(日) 日本動物病院福祉協会開催の2010年度第1回指定VTセミナーに出席いたしました。
犬の発情時の徴候や交配に適した時期・不妊の場合の人工授精について・受胎後の検査・また分娩時の注意事項から、生まれた新生子の管理に至るまで日本獣医生命科学大学の堀達也先生にご講演いただきました。


犬は安産の動物だといわれることがございます。
しかし現在は人間が品種改良し作り出してきた犬種がほとんどで、実際は難産になるケースが多くあります。
小型犬や鼻の短い犬種、頭が大きく肩幅が広い犬種、骨盤腔が狭い犬種は難産になりやすいとされ、中には帝王切開でしか分娩できない犬種もいます。
また、父犬より母犬の体格が小さい場合も難産になる可能性が高くなります。

自宅分娩が可能な場合でも分娩中の危険を考え、飼い主が付き添えるようにしておかなければなりません。
そして、無事に出産を終えたとしても生まれた子犬に異常がある場合、母犬がうまく育児を出来ない場合にも人の手助けが必要になります。

また、交配を考える場合は遺伝病のことも考えなければなりません。
遺伝病の中には外見に現れないものもあるため、親犬には外見上遺伝病が現れていないとしても、交配によって子犬に発現する場合もあります。
同じ犬種だからといって安心した交配が出来るとも限りません。
犬種によっては、毛色の組み合わせにより遺伝的に異常な子犬が生まれることがあるといわれております。
遺伝病を少なくするためには交配前に親犬の健康状態だけでなく、遺伝的な疾患を持っていない家系かどうか、交配させても大丈夫な組み合わせであるかどうかを調べることが必要です。


愛犬に子犬を生ませることを希望される飼い主様もいらっしゃるかと思いますが、そこに至るまでの間にたくさんのリスクがあることは否めません。
母子共に安全な出産をするためにも、交配前からしっかりとした準備が必要です。

愛犬を交配させる前に、まずは一度動物病院にてご相談・受診されることをおすすめいたします。

2010年7月23日金曜日

心疾患への治療戦略 ~基礎からの見落としと最新治療まで

 昨日夜9時よりネオベッツ主催のVRCグランドカンファレンスに参加してまいりました。
今回は心臓疾患の中でも特に、外科的治療についてネオベッツが現在行っている治療方法をお話されていました。
ネオベッツVRセンターでは、進 学之先生を中心とした心臓外科チームにより人工心肺装置を用いた体外循環下開心術を行う事ができるようになったそうです。これにより心房・心室中隔欠損の修復、僧房弁閉鎖不全症の僧房弁形成術が可能になりました。もちろん高度で繊細な技術、多くの優秀なスタッフが必要なのでなかなかハードルは高いとは思いますが、大阪で体外循環下開心術が行えるという事は、皆様にも非常に有益な事であろうと思います。

2010年7月15日木曜日

リンパ増殖性疾患と肥満細胞腫の遺伝子検査

 昨日夜9時半より北摂夜間救急動物病院にて行われた、(株)ケーナインラボ主催のセミナーにスタッフ全員で参加して参りました。セミナー自体は日本獣医生命科学大学 獣医臨床病理学教室講師 盆子原誠先生の大学病院における実際の診療に基づいたもので大変興味深い内容でした。
従来獣医医療で行われてきた形態学的な癌診断に、遺伝子検査・表面抗原検査を加える事で、より的確な診断を下すことができ、その結果、より効果が高く副作用の少ない治療ができると思われます。
遺伝子検査では必要なサンプル量も少なく、極端な話ですが過去に作製したスライド標本からでも検査が可能だそうです。
現在人の医療では、当たり前になってきているコンピューターデザインされた分子標的薬ですが、獣医医療の世界でも少しずつ浸透しつつあります。効果が確認されているものでは、従来の抗癌剤とは比較にならないぐらい副作用が少なく、かつ効果は劇的です。
ただ、まだまだ犬猫では治験が行われていないので、人用として販売されている極一部の薬においてしか効果が確認されていないという事、そして検査にしてもこの薬にしても、新しいものなので非常に高価になるという点が実際の現場ではネックになるでしょう。人と同様の公的保険があれば、もっと犬猫の医療は発展するでしょうが残念です。

2010年7月5日月曜日

緑イ貝タブ


緑イ貝タブ』は、関節の働きを助ける犬用サプリメントです。
当院では、関節疾患や関節炎があるわんちゃんにおすすめしています。

グリコサミノグルカンやミネラルを豊富に含む緑イ貝、
抗炎症作用のあるγ-リノレン酸の供給源となる月見草油を配合しています。

アレルギーの原因となりにくい七面鳥とタピオカを使用しています。
与えやすいソフトなキューブ状で、錠剤を包んで与えることも出来ます!
ナトリウムを制限しているわんちゃんでも食べられるよう、低ナトリウムに作られています。

製品に関するご質問等ございましたら、お気軽にスタッフまでどうぞ♪