2010年3月1日月曜日

皮膚病のトピックス~小動物臨床技術講習会

昨日午前10時~午後4時まで大阪ぺピイ動物看護専門学校セミナールームで行われた大阪府・大阪市獣医師会共催の小動物診療技術講習会に参加してまいりました。
今回は東京農工大学教授 岩崎利郎先生による「皮膚病のトピックス」ということで、今我々の現場でも比較的よく遭遇する無菌性結節性脂肪織炎、アレルギー反応によると思われる多形紅斑、T細胞リンパ腫、膿皮症、炎症のない様々な脱毛症など多岐にわたっての講義でした。
無菌性結節性脂肪織炎ではミニチュアダックスフントとその他の犬種とでの違いやモニタリングの方法、近年増加してきた多形紅斑では病理組織診断の採材のコツや人IgGを使用した治療、膿皮症ではこの2年ほどで急に増えてきた多剤耐性のS.pseudintermediusの問題と対処法、以前偽クッシング症候群などと呼ばれていた北方犬種(ポメラニアン、ハスキーなど)に見られる原因不明のAlopecia X(脱毛症)の診断やメラトニンやトリロスタンを使用した治療法などについて興味深い最新情報を聞くことができました。
これらの知識が皆様のお役に立てるよう努力致してまいります。